すべては試練である。
いつしか、演奏会で演目を終える時のような達成感を仕事で味わうことができるだろうか。
拍手と高揚感と、終わらないで欲しいという気持ちをまた味わいたい。
私は何者かである。

何かを成し遂げたい、お金持ちになりたい、ひっそりと暮らしたい、それなりに幸せ者になりたい…

そんな願望を抱く以前に、私は何者かである。

そんな願望を抱いて努力したり、

願望から程遠くて悩んだり、悔しがったり、切なくなったり、絶望したり、死にたくなったり、

ちょっぴり願望に近づいて嬉しくなったり、ほっこりしたり、わくわくしたり、胸が躍ったり、奮起したり、

そんな自分がすでに、何者かである。

何も成し遂げてない、いいことなんてないと思っていても、いつか必ず「いい時代だったな」と懐かしむ日が来る。

老いていくことは積み重ねることだけど、どんな一分一秒でも同じだから。無駄な時間と感じるのは無意味なこと。

失っていくばかりが人生じゃない。
きっと深まっていくものだから。

味わい尽くさないと。

こうしてる間に一分一秒は猛スピードで過ぎていくのだから。

さあ前を向こう、サムバディ。
部長、一つだけ間違ってることがありますよ。俺はもう随分前から立ち止まったままでした。でも部長にもらった優しさは生涯忘れません。

課長、このまま俺が精神的にやられそうで心配だって話も、課長が管理職としての立場から話してくれたことは分かっています。

ただ、一度でもいいから、俺がどういう働きをしてどんないい効果を生んだかを直接教えて欲しい。

どんなにダメ社員でも、何か意味が欲しいと思うのは、欲しがり過ぎですか。