「写真よさようなら」といえば、わいの憧れの写真家、森山大道さんの写真集の一つだが、わいも最近、写真よさようならと言いたくなることがあった。
わいの愛機、MacBookProのハードディスクがクラッシュしてデータが修復不能になり、5年間撮り貯めた写真が全滅してしまったのだ。
修理費そのものはデータ修復よりも安かったが、ハードディスクをまるまる交換することになったため、お金には変えがたい想い出たちが喪われた。
ペットロス?違うか。
いつだったか、こんな話を聞いたことがある。
「我が家が火事になったときに失われたもので、最も残念だったものは、写真だった。」
我が家は、火事になってはいないのに………。
わいの「写真よさようなら」は、森山大道さんの
「写真よさようなら」ほど、中身は深くないかもしれない。が、パートナーと子どもたちとの想い出の写真、解体寸前の建物たちに別れを惜しんだ写真、廃線間近の江差線、増毛線に別れを惜しんだ写真よさようなら。
この40数年の人生において初めての、大いなる喪失感。このまま意気消沈し続けていたら、マジで病気になりそうだから、仕事の繁忙期を過ぎたら、失われた想い出を探しに行く旅をしよう。

