なみくんはさっしーを探して学校中を走り回った
(なみくん)はぁはぁ

あとは屋上だけ…
なみくんは最後の力を振り絞って階段を駆け上がった
ガチャン

(な)……はぁはぁ
さっ…しー

(さっしー)なみくん


(な)ここにいたんだ
探したんだよ

(さ)ごめんなさい

(な)さっしー
どうして急にいなくなったりしたの

(さ)……何もないよ

さっしーは手元を覆い隠した
(な)…

(さ)ほんとに何もないからね

(な)さっしー
(さ)何


(な)寒かったでしょ

(さ)えっ

なみくんはさっしーの手を優しく握った
(な)隠さないで
俺は誰かに話したり絶対にしないから

(さ)……うん
さっしーはそっと腕を広げた
そこには…
(な)…弁当

(さ)うん…
なみくんに…作ってきたの
でも…
(な)たまたまゆいはんも同じ日に…
ってことかぁ
(さ)うん…
(な)そ…それでも
どっか行っちゃうことないよ
一緒に食べたらいいじゃん

(さ)…お弁当に自信なかったから
(な)えっ

(さ)負けちゃうって思ったから

(な)さっしー…
ギュッ

(さ)…なみくん
(な)開けて見せて

(さ)うん…
さっしーは恥ずかしそうに弁当のふたを開けた
(な)おいしそうだよ

(さ)見た目だけだよ

(な)じゃあ食べてみるね
パクッ
………
(さ)どう…かなぁ
(な)…
お…おいしいよ

(さ)何それ
おいしくないのバレバレ

(な)そんなことないよ

(さ)ウソつかないでよ
指原も食べてみる

パクッ
………
(な)さっしー

(さ)………ぅ

(な)さっしーどうしたの

泣かないで

(さ)ううん…まずいの
(な)えっ…

(さ)まずい

(な)そんなはっきり

(さ)なみくんごめんなさい
こんなの食べさせて…
ほんとにごめんなさい

(な)大丈夫だよ
(さ)もうダメだね
こんなにヘタなんて…
(な)ヘタじゃないよ

(さ)でもみんなの作ったのよりおいしくなるはずないよ…
(な)じゃあ練習しよう

俺も一緒にやるから
(さ)えっ

(な)一緒に頑張って
みんなにたべてもらおうよ
(さ)…でも
(な)俺とさっしーなら一緒においしいの作れるよ
(さ)なみくんが…一緒なら

(な)決まりだね

じゃあ日曜日にしよっか
(さ)うん

なみくんとさっしーは頑張って料理の勉強はすることになったのでした
キーンコーンカーンコーン

(な)あっ
ヤバい
次体育だよ

(さ)あっ

(な)行くよ

ギュッ

(さ)…うん

なみくんはさっしーの手を握った
2人は大急ぎで階段を駆け下りた
その時

ドンッ

(な)わっ

(?)キャー

バタンッ
(さ)なみくん

(な)いてぇ
(さ)大丈夫

(な)だ…大丈夫…
…あっ

さっしー先に行って
(さ)でも…
(な)いいから
授業遅れちゃうし
(さ)…うん
じゃあまた後でね

なみくんはさっしーが先に行ったのを確認して
今度はぶつかった人に駆け寄った
その人はなんと秋元康の校長室から戻るところだったぱるるだったのだ
(な)大丈夫

(ぱるる)…あ…あなたは

(な)あっ足腫れてるよ

(ぱ)えっ

…たぶん…大丈夫です
じゃあ…
突然のなみくんとの遭遇に焦って
立ち上がろうとする
しかし
(ぱ)キャッ

(な)危ない

ギュッ

(ぱ)あっ

(な)やっぱりダメだよ
保健室に連れて行くから
ギュッ

(ぱ)えっあっちょっと待って

なみくんはぱるるを抱きかかえると
保健室へ…
…続く
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