妻は娘が2歳4ヵ月になるくらいの時期に、育児にとても疲れたような表情を見せ始めました。
 
そんな妻の様子を心配して話を聞いてみると、どうやら娘の後追いがとても辛いという事でした。
 
 
料理をしていても、お風呂掃除をしていても、トイレに行っていても、ママ、ママとくっついて離れようとせず、
 
「ママ~。と呼ばれるたびに体力が1ポイント減る感じ。」
 
と表現していました。
 
 
キッチンはさすがに入られると危ないので、入れないようにガードを設置しましたが、やはり側にいれないと不安で泣き叫ぶようで、
 
しまいにはガードを壊されて、また元の状態に戻ってしまいました。
 
 
しばらくすると妻は疲れた表情すらしなくなり、無表情で感情を失ったような、そんな様子になってしまいました。
 
 
私はこのままではいけないと思い、妻をリフレッシュさせるため、
 
良さそうな旅行先を色々と探し、運良く妻が気に入ってくれた場所を発見しました。
 
 
この頃から週末になると、色んな場所に頻繁に旅行に出かけるようになりました。
 
旅行といっても隣県などの近場です。
 
それでも充分リフレッシュになってくれたようです。
 
 
妻に笑顔が戻った時は心から安堵しました。
 
 
そんな魔の2歳ですが、息子の2歳4ヵ月のころは娘とは全く違いました。
 
これくらいの幼い子供にも当然個性があり、行動パターンも様々です。
 
息子の場合は、娘とは正反対で親の後追いは全くしません。
 
その代わりに目を離すと果てしなくどこまでも行ってしまいます。
 
 
今もそうですが、娘はとても慎重派です。
 
一方、息子は怖いもの知らずの好奇心旺盛で、部屋に置いてある物を壊しまくったり、散らかしまくったりしてとても手を焼きます。
 
 
どちらの子育てが辛いかは比べる事は難しいですが、どちらも物凄く大変なのは間違いない事だと思います。
 
 
育児ノイローゼになる人とならない人は、何が違うんだろう?
 
最近ふと疑問に思うこともありました。
 
 
そんなある日のこと。
 
息子は夕飯を食べ終わり、部屋を自由に歩き回っていたとき。
 
 
部屋に危ない物は置いていないし、もう既に散らかしまくり、汚されまくりなので、そのまま遊ばせていたのですが、
 
しばらくするとトイレから、
 
「ジャー!ジャー!」
 
と、音が聞こえてきました。
 
 
水を流して遊んでるな、と思い、
 
さすがに止めに入ろうとしたら。
 
 
未使用のトイレットペーパーが二つ、ビショビショになってトイレにすっぽり入っていました。
 
何してんの!詰まる詰まる!?
 
 
なんとか詰まるのは回避出来ましたが、
 
たまたま最後のトイレットペーパーだったので、すぐに近くのスーパーに買いに行かないといけない羽目になりました。
 
 
まあ、数多くのイタズラのうちの一つですが、毎回毎回こんなだから疲れます。
 
そんな時、お義父さんとお義母さんが一緒に居てくれて、一緒に笑ってくれました。
 
娘も一緒になって、何してんの!
 
と怒ってくれました。
 
しっかり者だから怒るのも上手です(笑)
 
 
この時に感じたのは、
 
自分ひとりだったら精神的に辛かったろうなという事です。
 
 
他に誰かがいたら、会話が出来て、愚痴をこぼせたり、笑い話に変えたり出来る。
 
 
一人孤独だと、育児中の色んな出来事が上手く消化出来ず、ストレスに変わって、いつしか笑顔でいられなくなる。
 
 
育児ノイローゼは、
 
こんな人がなるもの、ではなく、
 
こんな状況から生まれるもの、
 
なのだと思いました。
 
 
妻から笑顔が無くなった頃、私はもちろん仕事で日中は一緒にいられなかったけど、
 
夜帰ってきた後は、日中の娘の様子を色々と話したり、妻を孤独にはしていないつもりでした。
 
でもきっとそれでも足りなかったのかなと思います。
 
 
今は仕事と両立している分、保育園に預けられているので、
 
子供達と一緒にいる時間は当時の妻と比べて圧倒的に少ない。
 
休みの日になると、一日中子供の世話をしなければならない大変さが分かりますが、妻はそれが毎日だった。
 
 
あの頃は大変だったね。
 
子供達が手を焼かなくなったとき、妻とそう言って笑い話をしたかったけど、もう居なくなってしまった。
 
育児ノイローゼを救ってくれたあの場所にもう一度一緒に行きたかったな。
 
 
そういえば病気になった後にも一回行きました。
 
 
 
 
こんな場所です。
 
 
私も育児に疲れたら行こうかな。
 
 
結局子連れで行く事になってさらに疲れるんでしょうけど。。