今月半ばで今年の営業が終了した「長良川の鵜飼」。
もう残りあと2日と言う絶妙のタイミングで人生初の「鵜飼」を見物してきました。
初めて見る鵜飼、これはまさに日本伝統の漁法で素晴らしいの一言に尽きます。
実際に鮎を獲る鵜にとっては、一度飲み込んだ鮎を強引に吐き出すことになり、
正直言って可哀想な感じもしましたが、これもまた伝統のなせる技。
そしてこの鵜を巧みに操る「鵜匠」、実は宮内庁の式部職なんだそうです。
まったく無知な自分が情けない。
この日は夕刻5時過ぎに長良川の鵜飼観覧船事務所で手続きを済ませ、
午後5時45分からは式部職・鵜匠による鵜飼説明。
それが終わるといよいよ乗合船に乗船。
個々の座席とテーブル、救命胴衣等の説明を受け出航。
この日は「おまかせパックデラックス」@8,000のコース、
乗船代金とお弁当とお茶、さらにお土産まで付いたお得なセット。
さらにお酒の持ち込みも出来たので、
鵜飼が始まるまで長良川に浮かんだ観覧船の中でのんびり酒盛り。
鮎の塩焼き、鮎の甘露煮も入った豪華な二段重ね弁当をアテに優雅なひと時。
10月にしては川面を流れる風も穏やかで温かく、絶好の鵜飼日和でした。
そして19:30過ぎにいよいよ鵜飼の始まりを告げる花火が上がり、鵜飼スタート!
まずは鵜舟が上流から狩りをしつつ川を下るのに並走しながら見学する『狩り下り』。
次はか観覧船を停泊させて前を通る鵜飼を見る『付け見せ』、
最後は鵜舟が川幅いっぱいに横一列になり、
一斉に鮎を浅瀬に追い込む鵜飼のクライマックス、『総がらみ』。
これは素晴らしい!!
外国からのお客様に是非見せてあげたいと思いましたが、ちょっと微妙かな。。。
全ての鵜飼が終わると鵜舟も岸に着け、鵜も船べりでのんびりしています。
何だか可愛い感じでした。アリガトね~
この鵜飼、長良川以外でも行われていますが、
宮内庁式部職の鵜匠による鵜飼はここだけで、この制度によって
鵜匠は安定した地位を得ることができたようです。
長良川で獲れた鵜飼の鮎は天皇家へ献上されるほか、
国会議員等へも献上されているとか。
来年また見たいなぁ~そう思わせる長良川の鵜飼でした。