秋晴れに恵まれた先週末、
やっと半分を過ぎた中山道ウォーク13日目で迎えたのは難所・和田峠。
前後の行程を考えて松本市に前泊、始発の普通電車で下諏訪宿入り。
午前6時20分、下諏訪駅を出てまずは甲州街道との合流地点へ。
ここから23km先の和田宿を目指しますが、
その道中には「和田峠」が待っています。
前回、街道離脱地点である下諏訪一里塚を過ぎ、
武田信玄ゆかりの慈雲寺を見上げ、あとは中山道の標識に沿って延々の上り坂。
時折振りかえると朝霧に煙る諏訪湖と街並みが広角的に広がっていきます。(↑)
そしてこのあたりの道祖神には必ず御柱で囲まれ注連縄が掛けられています。
やがて落合発電所送水管横の階段を上ると木落坂。
7年に一度、寅と申の年に開催される御柱祭、今年はまさに寅。
ここで勇壮な木落しが見られた・・・
と、言いたいところですが今年はコロナで実施見送り。
トレーラーでの運搬となったようです。
さて、木落坂から町屋敷の街並みを抜けたあとは国道142号を道なりに。
途中、旧道の草道、、、夜露に濡れた藪漕ぎの結果、靴までびしょ濡れ。
再び国道を進み標高1,000mを超え、出発から2時間を経過、
いよいよ和田峠に向けた土道が始まります。
西餅屋の一里塚周辺は垂木坂と呼ばれる崩壊が激しいガレ場、
中山道は鉄パイプでの仮設道が続きます。
途中、「古往還」と言われた旨を記載した標識があり、
この辺りは右手の崖下を流れる川の蛇行で何度もルート変更された旨の記載。
この先国道・旧国道を3度横断、そして和田峠へ向けたほぼ登山が始まります。
スタートは背丈ほどもあるススキの中の道ですが、
笹の下刈りがしっかりなされていて、峠までルートミスの不安はありません。
上を見上げると抜けるような青空が広がっていて気分も爽快。
石小屋、水吞場、賽の河原七曲りを過ぎ、
少し平坦な道を辿るとついに標高1,531mの和田峠(古峠)へ到着。
下諏訪駅から3時間、標高差760mを登って来ました。
遠くに諏訪湖、下諏訪・岡谷の街並み、さらに御嶽山・・・
絶景のパノラマビューイングの中、黒曜石採掘ズリ山のような場所でしばし休憩。
賽の河原地蔵に手を合わせ、あとは峠を下るだけ。