先週末、台風11号に刺激された前線の影響で全国的には雨模様の天気予報でしたが、
なぜか北陸だけは好天予報。
これはもしかしてチャンスかも・・・
始発の北陸新幹線で一路、糸魚川駅へ。ここでこの日の登山メンバー2名と合流。
3名でさらに車で30分ほど走った先に、岩峰・明星山1,188m
ロッククライマーのゲレンデとして名を馳せ、
さらにこの一帯はヒスイの産地として天然記念物にも指定されています。
明星山全景を望むビューポイントから登山をイメージ、、、(↑)
この日のルートは岩壁直下のヒスイ峡ルートでは無く、岡集落からの林道ルート。
距離は長いものの落石等の危険は少ないと判断しましたが、、、これがアダに。
岡集落の廃校跡地の公民館から少し遅めの9:50スタート。
すぐ脇には「高感度地震観測施設」がありました。
ジリジリと背中に直射日光を浴びて集落の中を抜け、やがて造林作業道へ。
ゆるく高度を稼ぎながら2時間の林道歩き。
遠くには雨飾山方面の山々。それにしてもかなり遅いペース、、、
そして林道分岐から登山道に入りましたが、
ルートが分からないくらいに草木が繁茂。
ストックで草をかき分けて前へ。
「甘露の水」を過ぎると沢沿いに何となくルートが見えてきました。
ピンクのテープを追いかけつつ、GPSで位置を確認、熊にも注意。
登山道は前日までの雨でぬかるんでいて良く滑ります。
渡渉やロープ場もありなかなかペースが上がりません。
林道からの分岐には90分で山頂とありましたが、
90分を経過しても、まだまだ薄暗い樹林帯の道。
15時までに登頂して林道へ下山しなければ・・・少々焦りが・・・
そして登山道は山頂直下の急登に差し掛かりましたが、
このあたりからルートは極度に不明瞭に。
背丈ほどの草木を手で掻き分けルートファインディング、
熊の寝床らしき場所を過ぎ、泥の壁を這い登ります。
しかし、山頂まで残り標高差150m地点、
これ以上時間をかけては下山不可能になると判断して、
「予定時間をオーバーしているので下山しましょう」
結局、山頂直下で苦渋の登頂断念を決断、、、これも登山。
下山ルートでも細心の注意を払いましたが、一度コケてしまい泥まみれ。
林道との分岐に戻ったのが15時。
ここからさらに1時間以上歩いて公民館駐車場へ・・・やれやれ。
途中、民家のおばちゃんから「おいしい水を飲んで行きな~」と声掛け。
冷たい地下水を頂きながら熊の話に。
山の中には熊のオリを仕掛けてあって2日に1度確認しているらしい。
そして「熊もいる。猪もいる。いないのは人間だけよ。」と含蓄のあるお言葉。
帰りは糸魚川市内の温泉で汗と泥を流し、
日本海の海の幸を頂いて帰りの北陸新幹線。
次回は装備を万全にして「ヒスイ峡ルート」でリベンジしたいと思います。
やっぱ日帰りはキツイかな。。。