さて先週の【中山道六十九次】歩き旅2日目、京都を出て通算11日目。
中山道の難所のひとつ、鳥居峠を越えた安堵感の中、
奈良井宿とその先の平沢の集落をゆったりと進み、
「道の駅ならかわ」の裏を抜けて国道19へ合流。
天候は徐々に回復、雨はすっかり上がって時折陽が射すまでになりました。
そうなると、今度は暑さ対策。
標高差で鳥居峠から300mも下って来ましたので、何だか暑い。
押込の一里塚の先、民家の軒下のような道になった所でルートロス。
どう見ても道がありません。草の斜面しかありません。
仕方無く旧国道と思しき道へ出て「贄川宿」を目指します。
国の重要文化財「深澤家住宅」の先には神社、本陣跡、
そして復元された番所である「贄川関所」。
贄川宿を抜けて再び国道歩き。JR中央西線も並行して走ります。
途中から一段上の旧道をしばらく進み、国道に戻った擁壁上、
「若神子の一里塚」。
この先、国道はバイパスのトンネルへ。
中山道は国道から離れた旧国道、そして途中の桜沢にあったのが、
「是より南 木曽路」と彫られた石碑(↑)。
どうやらここで「木曽路十一宿」を離脱することになりそうです。
やれやれ~、長かった木曽路ともお別れです。
再び国道歩きが始まりましたが、まわりの山々が少しずつ離れて行き、
と同時に前方視界に占める空の割合が広がって来ました。
歩くペースもイイ感じ。
旧道へ分岐し、JR日出塩駅を過ぎた先が「本山宿」。
周辺には蕎麦の畑が広がって長閑な農村風情。
そして本山宿からわずか3kmほどで「洗馬宿」。
洗馬宿の東の外れには長野・善光寺へ向かう「善光寺西街道」の追分。
陽射しが強くなってきたので、「肘懸松」の木陰でひと休み。
振り返ると木曽路は随分と遠くになっていました。
その後、中山道はほぼ平坦路になり、JR踏切を渡ると周辺には葡萄畑。
その先には両塚が現存する「平出の一里塚」、
昭和電工の工場を過ぎた先、塩尻宿の入口、
下大門の交差点で中山道を離脱しました。
この日は32kmの旅。
次回は塩尻峠を越えて下諏訪宿、甲州街道と合流後は再び難所「和田峠」。