天気予報通り、
この週末は久し振りに天気に恵まれた快晴の二日間。
ジッとしていられるワケも無く、向かったのは八王子。
京王八王子着8:20の電車、、、理由あって遅めの到着。
まずは昨年完歩した懐かしい甲州街道へ。
この時間のビル陰は身震いするほど寒いです。
ウインドシェルの襟口を締め上げて気持ちを引き締めます。
ミシン屋さんや呉服屋さんが多い国道沿いを進み、
八日町交差点を左折して国道16号、ここから本日の街道、【浜街道】。
またの名を【絹の道】、【神奈川往還】、【武蔵道】とも・・・
国道沿いをJR片倉駅まで朝日に向かって歩き出しましたが、
キロポスト「横浜から40km」、頭上の標識には「横浜41km」、、、遠い。
片倉駅で国道から慈眼寺前を通る住宅街の道、そして八王子バイパスの側道。
ジワジワ高度があがり、突然目の前に長い階段、
登った所が道了堂跡のある大塚山(218m)、
振り返ると八王子市街地の展望(↑)。
ここから鑓水までが「絹の道」核心部、前日の雨で洗掘されて歩き難い地道。
ヒンヤリとした空気感。
地道を1kmほど進むと再び舗装路、合流部に「絹の道」の案内があります。
すぐ近くには鑓水商人として名を馳せた八木下要右衛門の屋敷跡に建つ、
市営の「絹の道資料館」。
ここの開館時刻が午前9時、これが遅めスタートの理由。
誰もいない館内には養蚕、生糸、絹織物の工程が詳細に紹介されていました。
絹の道の勉強をしてリスタート。
民俗文化財指定の「小泉家屋敷」を通り、丘陵地帯の南大沢を抜け町田街道。
この先は町田街道と旧道を交互に進みJR町田駅到着12:00。
駅前周辺に「絹の道」道標があると聞き、探しましたが見当たらず。残念。
駅前では衆議院選挙を控え、某党党首の演説が・・・
雑踏を抜けると再び町田街道に合流、
東名高速・横浜町田ICの先で「八王子街道」へ。
この先、横浜市街地までは何の変哲も無い風景の中を淡々と。
途中のスーパーで行動食、ドリンク類の補充。
午後3:30、東海道と交差して直進、藤棚町交差点を左折して野毛山。
ここから始まる「水道道」、らくだ坂とか尻こすり坂と呼ばれた急坂の連続。
最大斜度13度。
菅前総理が微笑む選挙ポスターに励まされ、野毛山を通過、
あとはJR関内駅、横浜スタジアムを通り山下公園脇の「シルクセンター」まで。
到着は午後4:30、八王子からは約8時間・・・いやぁ~遠かった。
鎖国を解き、開国した日本の貴重な輸出品だった生糸。
その集積地の八王子、鑓水商人と言われた絹商人の町・鑓水、
そして横浜での輸出。
「生糸が小判に化けた明治時代」の歴史を感じた浜街道は、
並行して走るJR横浜線の開業で一気に廃れたと聞きます。
これも歴史か。