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東京に春一番が吹いた日、
高知も終日、突風を伴う強い西風が吹き荒れた。
海岸線を南下する車には容赦の無い波の飛沫。
ボディーに白い跡を増やしながら、
ハンドルに風の抵抗を感じながら、
室戸岬を目指した。

快晴の空、
岩礁に砕けた飛沫のシャワー、
逆光の中の船影、
波音さえかき消される風のどよめき、
そして翻弄される砂塵。

僕は岬の先端で佇む。
ただ黙って佇む。
そんな場所がここ。