私たちって、
本当の意味で“今”は生きられないんだと思った。
1-イチ-
そう数えただけで、
その1秒はあっという間に過去になる。
そしてまた次の1が来て、過去になる。
“今”なんてほんと一瞬だ。
意識する暇なんかない。
1は次々と未来から送られてくる。
なのに、
過ぎ去った1のことばかり考えていては、
今の1はおざなりになる。
確かに、
過去の自分が今の自分を創っている。
過去の1は土台だ。
基礎は大事だ。
だけど、
過ぎた1ばかり見ていてはバランスを崩す。
過ぎた1はちゃんと私を支えてくれている。
信じていい。
そして、
未来からやってくる1を
しっかり受け止めて
自分を築いていくんだ。
だがしかし、
1は本当に1なのだろうか。
60秒で1分。60分で1時間。24時間で1日。
誰がそれぞれを1と定めたのだろう。
人だ。
人が決めたもの。
どこの誰かわからない誰かが決めたもの。
でもそれは本当に正しいのだろうか。
お父さんお母さんが教えてくれたから…
学校が教えてくれたから…
私たちは教わったら疑わない。
根拠なんかないのに。
でも私が思ったのは
1秒の1は確かに近い
ということ。
なぜなら心臓の拍動に近いから。
心臓が動いてることは事実だ。
私たちは1秒1秒を生きているのではなく、
心臓の拍動とともに“今”を生きている。
命と生きている。
命は何を見て、何を感じているのか。
知ることが大事だ。
すごく無駄な時間かもしれないけど、
1、1、1…と1の流れを感じていると、
目の前の出来事が愛しく有難く感じる。