懐かしい
1990年9月。
14歳。中学2年生。
中二病真っただ中。
当時、
「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」
という番組があって、
そこで使われていた曲だった。
14歳の私には、愛というものが大き過ぎて、
「愛は勝つ」と言われてもピンとこなかった。
愛というものはわからなかったけど、
今年、KANさんが亡くなって、
14歳の私に色がついたような気にもなったし、
だけど何か欠けたような気にもなった。
確かに、14歳というその時はあった。
だけど、欠片がひとつ消滅してしまった。
そんな気持ちになった。
今回改めて歌詞を見返して、
この部分に胸を打たれた。
求めてうばわれて 与えてうらぎられ
愛は育つもの
（KAN「愛は勝つ」より引用)
そうか！
与えるばかりが、受け取るばかりが
愛の成長ではないのか！
奪われて裏切られた経験でも、
愛は育つのか。
奪われるとか裏切られるとか
できればないに越したことがないけれど、
この時に受けた痛みは
成長痛のようなものなのかもしれない。
奪われた経験、裏切られた経験は今、
私にとって障害になっている。
だけど、そんな経験があっても、
愛されたいと思うし、愛したいと思う。
愛される喜び、愛する喜びを
知っているからなんだね
信じて傷ついて、だけど何度でも立ち上がって、
また愛されたくなる、愛したくなる。
愛の勝利！
大優勝！
信じることをやめたら、勝つことだってできない。
もちろん愛に勝ったとか
負けたとかはないんだけど、
そういう意味じゃなくて、
愛に勝るものはないということ。
愛があれば戦争なんておきない。
みんな平和でいられる。
だけど、地球全部を愛すのは無理。
まずは半径1～2mを信じること。
信じることが愛そのものだから。
最近の私にとっても、
愛って壮大なテーマだったけど、
「愛を勝つ」のおかげで、
傷つく勇気をもてそうだ。
KANさん、ありがとう！
