今日9月6日は、
胆振東部地震から
4年になります。
あの時のことを、
自分の中で風化させたくないので、
今年も胆振東部地震のことを
書きたいと思います。
本当に色々と貴重な
経験だったから…。
長くなりますが、
最後までお付き合い
いただけたら嬉しいです。
前日9月5日は台風の影響で、
色々と被害が出ていました。
確か、
地下鉄は動いていたけど、
バスやJRはストップ。
百貨店は午前中閉店。
あちこちで倒木や
停電が起きていました。
家が飛んでいきそう!
そんなふうに思うほどの強風でしたが、
台風が去ったあとは、
とても穏やかな空だったことを覚えています。
その日の夜は
ほっとして眠りに就きました。
しかし、ふと、
夜中に目が覚めました。
家が揺れた気がしたのです。
風?
でも風は吹いていません。
昨日の感覚が残ってるのかな
そう思いながら、
何時かなとスマホを見ようと手を伸ばすと、
スマホからけたたましい音が鳴りました。
スマホに手を伸ばしながら
起き上がろうとするも、
起き上がれません。
「はぁ!?💢」
揺れてる最中に思わず出た言葉です(笑)
物が落ちる音がする。
猫たちは大丈夫だろうか。
不安に襲われる中、
揺れは止まりました。
猫たちの安全を確かめるために、
電気を点けようとしたけど点きません。
テレビのリモコンのボタンを
押しても点きません。
停電です。
暗闇から携帯ラジオを探し出し、
点けようとするも、
動揺で手が震えて点けられません。
何とか点けた
ラジオから聞こえた言葉は、
「北海道全域停電」。
あーこれは無理だ
そう思いました。
北海道全域で停電なんて、
そうそう復旧しないことが
予想できました。
北海道は“でっかい道”です。
そのうち点くだろう
そう思ったので、
逆に諦めがつきました。
外はまだ暗いけど、
カーテンを開けました。
幾分か部屋の中が明るくなりました。
小さな懐中電灯で家の中を照らし、
安全を確認。
猫たちは大丈夫。
我が家は幸いなことに
水が出ていましたが、
とりあえず何が起きてもいいように、
お風呂に水を溜め、
あるだけの鍋にお水を入れました。
猫達の飲み水がなくなっては大変です。
我が家はガスも使えました。
地震が起きて
停電になっても水もガスも使える、
東北の地震の後、
そういう場所を選んで
引越しをしていたのです。
暗闇の中でできることも終わり、
ラジオを聞きながら、
Facebookを見ながら、
3時7分、
胆振で地震が起きたことがわかりました。
札幌は震度がまばらで、
我が家は中でも強かった
震度5強でした。
とりあえず、日の出を待とう
いつ電気が復旧するかもわからないので、
スマホをやたらに見ることもできません。
早く陽が昇らないかな
何度も外を見ていました。
やっと陽が昇り、
人の動く気配を感じ始めました。
時々、
Facebookを見ながら状況を確認すると、
あちこちで被害が出ていること、
開いているスーパーやコンビニに
人が殺到していることを知りました。
〇〇は開いてるから
みんな急いで
と買いに行くよう
急かしている人もいて
びっくりもしました。
我が家は食材もあったし、
土鍋で米を炊けばいいと思っていたので、
私は買い物に行くことはありませんでした。
気がかりなのは、
猫たちのご飯がなくなりそうということと、
自分の喘息が止まらないということでした。
でもそれもきっと何とかなると思いました。
私は不思議と何故か前向きでした。
この頃ちょうど、
別居中、離婚調停真っ只中で、
心が安定している状況では
ありませんでした。
でも逆に、
この胆振東部地震は
私を強くしてくれました。
確かに、
テレビなどで見た知識はあったけど、
地震が起きてとっさにとった行動は、
頭で考えたものではなく、
命が体を動かしていました。
しばらくして落ち着いた頃に、
そう言えば、
あの時なんであんなに
反射的に動けたんだろう
落ちついていたんだろう
と思った時に、
命の逞しさだったんだと思いました。
命があって、体が動けば、
たいていのことは
何とかなるんだと思いました。
そして、
声を上げれば助け合える仲間が
いるんだという自信もありました。
実際、
喘息の薬が切れるかもしれない
とFacebookに投稿したら、
助けてくれる声もありました。
我が家は幸い、
その日の21時半に電気が復旧しましたが、
100m歩いた先はまだ停電しており、
信号は点いてない、
スーパーやコンビニも開いておらず
しばらく不便な生活が強いられました。
でもやっぱり何とかなりました。
胆振東部地震をとおして、
私は確実に逞しくなっていました。
だからこそ、
離婚も踏み切れたような気がします。
何度も自分で命を絶とうとして、
このままじゃ死んじゃう
明日死ぬかもしれない
と言われたこともあったけど、
私は今生きています。
親から縁を切られ、
唯一の家族だった
元旦那と離婚してもなお、
今生きています。
きっと私の人生、
なんだかんだと言いながらも、
何とかなるように
なっているのだと思います。
それが私の運命、
天命なのだと思います。
胆振東部地震は、
北海道にとっても、
北海道民にとっても、
そして、私自身にとっても
大きな出来事でした。
だからこそ、
これから何年、何十年経っても
風化させたくないし、
あの時の経験を忘れたくない
と思っています。
今回きている台風11号は、
北海道に辿り着く頃には
温帯低気圧に変わるとのことです。
ですが、
昨日から風が強い。
この時期に強く風が吹くのは、
当時のことを思い出して、
ドキドキと緊張してしまいますが、
何事もなければいい
それだけが願いです。







