KUZU | バイクとカエルと◯◯が好き♪

バイクとカエルと◯◯が好き♪

ナイーブなハートでは付き合えませんよ(笑)

先日・・・

宮ケ瀬で知り合いのバイク屋さんに遭遇。

バイクは職権乱用?で仕上げたフルレストアしたSDRでした。


『もう、コイツも30周年ですよ・・・』



そう言われれば・・・オイラもライダー30周年やね(笑)

人間様はレストア出来ませんが・・・・



ふと・・・

その30年前の話しを思い出した。


少年H君は高校を数か月で追い出された今で云うフリーターでした。

茶色く脱色した髪にパーマをかけてリーゼント風にした・・・ツッパリ少年(笑)

基本的には真面目で礼儀正しい子でしたが、気に入らない事があれば誰にでも食って掛かるタイプなので、年上にはあまり好かれる方じゃ無かったね。

バイクなんて全く興味無さそうでしたが、バイト先で先輩に誘われて教習所に通う事になりました。

誘ったのは先輩ですから、自分の友だちはとっくに免許持ってますが、一人で通うのが寂しかったんでしょうね。(笑)

この時点でH君は、バイクの車種なんて殆ど知らず、バイクの免許が排気量別になってる事も知らなかったそうで・・・

辛うじて名前を知ってるバイクは漫画に出てきた『Z2』と『RZ』・・・あとはパッソルぐらいだったそう(笑)


教習所を何とか卒業して・・・試験場で学科も合格!

免許を貰うまでの座学の講義?を最前列で熱心に受けていました。

講義が共同危険行為(要は暴走族ね)の話になった時に、何を思ったのか試験場の職員?講義をしていた奴が突然H君を指さして・・・


『お前のような奴が暴走族になって、皆に迷惑掛けるんだ!!!』


って言ってきた。

余りにも意外な出来事で一瞬面食らったH君ですが、直ぐに立ちあがり机から身を乗り出して・・


『何だとコラっ!ジジイ!!てめぇ~もういっぺん言ってみろや!!!!』

『あぁ~~~誰が族になるんだ~~~コラぁ~!!』


するとこの講師。


『なんだお前!免許要らないのか?じゃ~出て行けっ!』


H君・・・・


『出ても行かねぇ~し、免許は合格したんだから貰ってくに決まってんだろ!?』

『誰が族になるんだって聞いてんだよ!答えろやジジイ!!!!』


教室内にいた別の職員がH君に駆け寄り、なだめながら着席を促します。

講師はまた別の職員に連れられて退室していきます。


『おい!てめぇ~の面は覚えたからな!』

『俺が族にならなかったら、土下座して詫びろいれろやっ!!!』


ゲキオコプンプンです(笑)


その後は、何とか気を静めて講義を受けました。

講師は別の人になってたそうです(笑)


めでたく免許を取得しH君は走り屋さんになりました。



数年後、大人なったH君に聞いたことがあります。


『例のヤツに会ったら土下座させんの?』


H君の答えは・・・・


『俺は族にはならなかったが、峠を走り回って近隣の迷惑になってるんだから、その点では同じだよね。』

『アイツが警察なのかは知らないが、警察関係者だろ?あの当時、俺は警察も政治家も学校の先生も親も・・みんな偉い人だと思ってたのよ。でもそいつらの中にも屑みたいな奴もいるって勉強になったよね(笑)』

『もしアイツが俺に会って、あの時の無礼を詫びなかったら、そう言って鼻で笑ってやるよ!』

『まぁ・・・もう顔も覚えちゃいないがね(笑)』


あぁ・・・そう言えば

オイラも交通違反で若い警官に暴言吐かれて、パトカーの後部座席で掴み合いになった事あったなぁ~(笑)

まぁ・・・彼らは聖人なんじゃなく仕事だって事だよね。

サラリーマンだって社則には従って働いてんだからね(笑)


※古い話なんで細かい会話は多少の脚色はしてますが、起こった出来事は事実ですよ。