サザンオールスターズの桑田佳祐(56)が15日、宮城・利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで5年ぶりの全国ツアー(10か所22公演)をスタートした。一昨年の夏に公表した食道がんからの復帰後、初の本格ツアー。前回、予定していたツアー(10年)は、がんの手術、静養のために中止となっていただけに、今ツアーに懸ける思いはひとしお。全25曲を熱唱し、8500人のファンに歌声でエールを送った。
熱気にあふれ、総立ちとなったファンの温かな拍手に迎えられ、桑田がステージに立った。
5年分の思いを力に変えて、左右に投げキス、高々と足を振り上げ、初っぱなからエンジン全開。「昨年は涙をこらえるのに一生懸命だった。楽しいことつらいこと、あったと思うけど、私もツアーができるまでになりました」と感慨に浸った。
病気療養のため、中止を余儀なくされた前回ツアー。リベンジのため、新たなスタートを切るために選んだ場所は、宮城だった。東日本大震災から半年後の昨年9月11日、同会場で復帰後初ライブを開催。震災からの復興と自身の復活を重ね合わせ、被災地に勇気と希望の歌声を届けた。
その際「音楽の力」を再認識させられた。「私にできることは音楽しかない。皆さんの前で歌うことしかない」と桑田。「必ずまた帰ってきます」と約束した東北の地から、一歩目を踏み出すことを決めた。
ソロ活動25周年を飾るライブは、72万枚超のセールスを記録しているベストアルバム「I LOVE YOU―now & forever―」を中心に選曲。「(震災で)犠牲になった方が少しでも心安らかに―という思いで作った」新曲「愛しい人へ捧ぐ歌」、チャリティーソング「Let’s try again」を始め、ヒット曲「波乗りジョニー」など力強い歌声で25曲を熱唱。仙台市在住の歌手・さとう宗幸(63)作詞・作曲のご当地ソング「青葉城恋唄」の替え歌披露など、遊び心満載の“桑田劇場”で8500人を魅了した。
ライブ終盤、珍しく目に涙を浮かべた桑田。「またここに帰って来られて幸せです。仙台大好き。日本に生まれて音楽に出会って、本当によかった。みんなに送られてツアーに行って参ります」。勢いを加速させ、大みそかの横浜アリーナ公演まで突き進む。
サンケイスポーツより
サザンオールスターズの桑田佳祐(56)が15日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナでコンサートを開催、全国ツアーをスタートさせた。一昨年の食道がん手術の影響でツアーは実に約5年ぶりとなったが、「私もツアーできるようになりました!」と張りのある声で健在をアピール。同所では昨年9月以来、1年ぶりのライブで、東日本大震災から約1年半の節目に再び被災地に歌声を響かせた。
「久しぶり~、1年ぶり~。オレもおかげさまで、元気にやらせてもらってますよ」。桑田の登場に8500人はのっけから総立ちだ。
「1年経ちました。落ち着いた?」。桑田は友だちに語りかけるように気さくな雰囲気で、客席に声を掛けた。
昨年3月11日の東日本大震災から半年後の9月10、11日、一昨年8月の初期食道がん手術から本格復帰ライブの地として選んだのが、震災直後は遺体安置所として使用された同アリーナだった。1年前のライブはチャリティー公演として収益を被災地に寄付。そして今年、あらためて復興支援の思いを込めて、全国ツアーのスタート地として同アリーナを選んだ。
「ご遺体、ご遺骨も、しかるべきところに納められたのかな…。1年前は音楽人として、(震災後)最初にここでライブをやらせてもらって、涙をこらえるのに一生懸命だった」
震災に、そして1年前のライブに思いをはせ、本音を漏らす桑田。「明日へのマーチ」の歌詞の一部をもじり「楽しいことも辛いこともいろいろあったと思うけど…でも私もツアーできるようになりました」と笑顔を見せると、大きな拍手がわいた。
7月18日に発売され約72万枚を売り上げているスペシャルベストアルバム「I LOVE YOU-now&forever-」を引っさげてのツアー初日は、計25曲を披露。「震災で犠牲になられた方が少しでも心安らかにという思い、そしてまたここに戻ってくるという思いで作った曲です」と「愛しい人へ捧ぐ歌」を絶唱する一方、得意の下ネタやダジャレも健在だった。
ステージを縦横無尽に駆け回ったり、アイドル並に足を高く跳ね上げたりと、ソロ全国ツアーが約5年ぶりというブランクを感じさせない、約3時間のステージで圧倒。「また帰ってくるよ!」と何度も絶叫し、最後は会場が一体となった一本締め。大みそかの横浜アリーナ年越し公演まで、パワー全開の桑田が全国を疾走する。
スポニチより
サザンオールスターズの桑田佳祐(56)が15日、宮城県内で5年ぶりの全国ツアーをスタートさせた。会場のセキスイハイムスーパーアリーナでは東日本大震災から半年の昨年9月10、11日にも「宮城ライブ」を開いており、食道がん闘病から復帰後初の本格公演となった場所。思い入れの強い地でツアー復帰を飾り、「仙台ありがとう!」と感謝の言葉を連発した。
帰ってきた。「久しぶり、1年ぶり。元気ですか?やっぱり皮切りはここからでしょっ!」。桑田のあいさつに約8500人が歓声をあげた。1年前、「必ずまた帰ってきます」と同じ舞台で交わした約束を守った。
7月に発売したスペシャルベスト盤「I LOVE YOU―now&forever」の収録曲を中心に25曲を披露。「波乗りジョニー」や最新曲「幸せのラストダンス」など、25年のソロ活動で放ったヒット曲を連発した。宮城県出身のさとう宗幸(63)のヒット曲「青葉城恋唄」の替え歌や、下ネタでも盛り上げた。
ツアーは10都市で22公演。当初は2年前に計画したが、闘病でキャンセル。一昨年8月の手術を経て、復帰後初の有料公演に選んだのは、震災で甚大な被害を受けた宮城だった。本格復帰へ向かう自分と重ね、公演を「今日はみんなで元気になろうぜの会」と位置づけた。ツアー再開の地に選んだのも、復興へ向かう東北地方の思いを全国へ届けるためだ。
「震災で犠牲になられた方が少しでも心安らぐように、そして絶対にこの会場に戻って歌うことを想定してつくった」という曲「愛しい人へ捧ぐ歌」も披露。復興応援ソング「Let’s try again」では観客が拳を何度も突き上げながら合唱。1年前と同じ熱い光景に「昨年は涙をこらえるのに一生懸命だった」と明かし、「つらいこともありましたが、私もツアーができるようになりました」と話すと、大きな拍手が起こった。
アンコールで客席を見渡すと、思わず目頭を熱くした。「またここに帰ってこられて本当に幸せ。みんなに見送られてツアーに行ってまいります。また戻ってくるからね、仙台大好き!日本に生まれて、音楽に出合えて、本当に良かった」。桑田らしい出発の言葉で、最後は観客と一本締め。心強い拍手の音を耳と胸に刻み、大みそかのツアー最終公演(横浜アリーナ)に向けて走りだした。
≪会場外も祭りムードに≫会場外にはやぐらが組まれ、提灯(ちょうちん)が飾り付けられるなど祭りムード。沿岸地域の復興を祈念して大漁旗も掲げられた。敷地内には今年3月に桑田が訪れ植樹した桜の木が3本あり、多くのファンが記念写真を撮影。桑田は「みんなが桜を見に来てくれていると聞いて本当にうれしいです」と感謝した後、「折ったりしないでね」と笑いを誘った。
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