『Tシャツが乾くまでに』というドラマにハマっている。

おじさんはワンテンポ遅れてはまる。6話くらいまで一気に見た。

妻を事故で亡くした要潤似の男と、夫が失踪した蒼井優を中心に物語が動いていく。

ドラマとは状況が違うが、自分も妻がいなくなった身として、登場人物の気持ちにシンパシーを感じる瞬間が結構ある。

 

刺さる言葉がたくさんあった。

夫が1年以上失踪していた蒼井は、ずっと「自分は何を間違えたんだろう」「自分の何が嫌だったんだろう」と悩み続けていた。

そして、ようやく戻ってきた失踪夫にそれを問い詰める。

失踪夫は「あなたが悪いわけじゃない。嫌いになったわけじゃない」と言おうとするが、妻はその言葉を遮って、

「それが一番きつい」と言った。

 

そうそうそうそう!それそれそれそれ!

 

自分に何か悪いところがあったのなら、まだ直しようがある。

でも、「あなたは悪くない」と言われてしまったら、自分にはどうすることもできない。何を変えればよかったのかも、どうすれば違う未来になったのかもわからない。

 

もう一つ、かなり刺さったシーンがある。

蒼井は、自分が子供を欲しがったことが夫の重荷になり、それが失踪の原因だったのではないかと思っていた。

そんな自分を「欲張りすぎた」と悔やみながら、久しぶりに夫と何気ない日常会話をしているとき、突然泣き崩れる。

「こういうのでよかった」
「二人でこういうつまらない話をしているのでよかった」
「こういうのが続くと思ってた」

 

本当にそうなんだよな。

何か特別なことが欲しかったわけじゃない。

くだらない話をして、一緒にご飯を食べて、同じ家に帰る。

そんな何でもない日常が、これからもずっと続いていくと思っていた。

自分もそうだった。

ある意味、平和ボケしていたのかもしれない。

でも、とても幸せな平和ボケだったと思う。

 

そして、もう一つ。

これは失踪夫が過去に言ったセリフだが、

「僕は仲のいい夫婦を見ると、自分が欠落している人間だと思ってしまう」

 

これも刺さった。

ドラマの失踪夫とは少し状況が違うけれど、まさにこの1年、自分の自己肯定感が爆下がりしている理由の一つがこれだった。

仲のいい夫婦や家族を見ると、別に誰から何かを言われたわけでもないのに、「自分にはできなかった」という事実を勝手に突きつけられたような気持ちになる。

自分にも当たり前に続いていくと思っていた日常があったからこそ、余計にそう感じるのかもしれない。

何はともあれ、このドラマはサスペンス要素もあって、物語そのものもかなり面白い。

さっちゃんかわいそう。