今日は天気が悪いかと思っていたら、晴れて来ましたね

今日はちょっと仏教で言う所の「怒り」のお話です。
私はここ何年かの間、「怒り」の構造を理解した上で、
自分の心を観察して出来るだけ「怒り」が生じない様にする
修行中の身(自称)です。
なぜそのような修行の必要を感じ、自分の心を変えなければと
強く思ったのか、と言いますと・・・。
色々な問題があって、全部は話せないのですが・・・。
簡単に言えば、自分がものすごく「苦しんでいる」ことに気付いたことが
きっかけでしょうか。
人を責める、怒る、喧嘩する、イライラする・・・・等
そういうことを繰り返しているうちに、ふと気付くとただ自分が疲れている
だけのことで、状況は何も変わっていなかったわけです。
そういう時に限って「幸せになりたいのに」とか思ったりして、
それもたちの悪い事に、「誰かのせいで自分は幸せになれない」とさえ
思えてくる。
最悪ですよ。この状態は。これでは自分どころか周りだって幸せになんか
なれないんです。そういう訳でここしばらく修行を積んでいます。
私の場合、そもそも自分の心に問題がある、ということは決定的だったので
それを変える努力を日々行ってきたんです。
結果、、、昔を知っている人があまりいないので、変わり様を証明するのは
結構難しいんですが、、、かなり変わりました。内面的に。
そお。「これでも」です・・・・。すいませんね、どれだけひどかったんでしょうね

で、ここまで長くなりましたが、前置きです。

では、怒りの本質って何かわかりますか?
特定の誰かに「愛されたい」とか「自分はみんなから愛されるべきだ」
という根拠の無い欲望を持った事、ありますよね

きっと皆さんも一度は。
これが満たされないことも、経験ありますよね。
片思いとか、ちやほやされたいのに違う人の方が注目されたりとか??
そんな満たされない時に、
「自分はこのような目に遭うのにふさわしい人間である」
と、感じてその事実を受け入れられるでしょうか??
ここで受け入れられる人は、「怒り」には向かいません。
でも、
「愛されたいのに愛されない」
「みんなから認められるべきなのに認められない」
などの状況になったとき、
大抵のひとはきっと・・・・。
「自分はこのような目に遭うのにふさわしい人間であるという認識」を
受け入れたくないわけです。
そして、
「そのような目に遭うのにふさわしい自分」
を受け入れず、これを無かった事にしようとする。
即ち、例えば
「なぜ愛してくれないんだ!」
「なぜ認めてくれないんだ!」
といった様な、「怒り」が生じるわけです。
これが「怒り」の本質だそうです。
残念ながら、「愛されたい」「認められたい」と言った様な「欲」、
即ち「煩悩」がある人ほどそれが叶わない。
逆に煩悩が少なければ少ない程他者からは、
認められやすく、
愛されやすく、
受け入れられやすくなるそうです。
これは、
「愛されたい」「認められたい」と言った種類の欲望が、
他人を利用し、他人から奪おうとするものなので、
周囲から本能的な反発をまねくものなのだからだそうです。
そこに「怒り」があればなおのこと、反発を招く事は言うまでもない。
煩悩(「怒り」「欲」「迷い」)を無くすことが、
愛されるのにも、認められるのにも、受け入れられるのにも
一番の近道だということになります。
「怒りの本質」
=自分はこのような目にあうのはふさわしくない!という、
現実を受け入れず、退けようとする心の状態。とでもいいますか。
「あなたは、何様ですか???」と、言いたくなりますよね。
自分にもです。
ここでタイトルに書いた、
「あなたはなにものではない」
という台詞は、村上春樹氏の小説「1Q84」の中で、主人公の天吾くんが
病床の父親に言われた言葉で、この小説の中で唯一記憶に焼き付いている
台詞です。
今でも一日に一度は蘇ります。「あなたはなにものでもない」と。。。こわいっしょ

「なにものでもない」のに、
「自分が認められない事実を受け入れられない」なんて・・・。
客観的にその時の自分を観察すると、本当に情けない状態。ですよね?
さらに、怒るなんて・・・。

「怒り」があっては、仏教でいうところの「幸せ」にはなれません。
そういう煩悩があっては、こころを「無」にもできません。
すると、今起きている現実を受けいれて、そのひとつひとつを
丁寧に感じる事ができません。
どおか、みなさん自分の気持ちを見つめ「怒り」を生じない様にコントロールし、
「苦しまない」様になって下さいね。
「あなたはなにものでもない」ので(笑)
丁寧に今すべき事に無心で取組んで、感覚を大切に生きる事。
余計な煩悩は捨てて・・・・。それをやっていきたい。
その中に幸せとか、自分の有るべき姿とか、そういうものが
見えてくるのではないかと思いつつ、色々な事を感じつつ、
それでもなかなかうまくいかなくって、なかなか「苦しみ」が
消えないこともある私の人生です。

みんな大変。自分だけじゃない!!!・・・よね

では、明日も晴れます様に
