Discostar★Love 4 #132S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Discostar★Love 4
#132/Side-S





「ごめんな?試すとか、全然そういうんじゃなくてさ、」




俯く顔のサイドからこめかみに唇を押し付けてもう一度抱き締める。




「なんつーか、

・・・悪ィ、雅紀が周りを気にせず自分の気持ちに素直になってくれたらいいなって思ってさ・・・」




そう、さっきの雅紀みたいに周りを気にせず・・・



なんて思いながら顔を覗き込んでハッとする。




「・・・っはは、こんなトコに引っ張り込んで言っても説得力ねーな、」




ポンポンと雅紀の頭に軽く触れて笑うと

つられたように雅紀もふふっと笑った。




「例えばマロの前とかでもさ・・・、」




頭の上の手をゆっくりと滑らせて




「妬くんじゃなくて妬かせるくらい、」




耳の上からサラリと細い髪に指を通す。




「もっと雅紀サンに甘えて欲しいわけですよ、」




そう囁いて無防備な唇にこの唇でそっと触れた。




「でも、・・・しょぉちゃんに迷惑なんじゃ・・・」




やっぱり。




「そう思ってると思ってた」




可愛い可愛い俺のコイビトの頭にもう一度ポンポンとして

それから愛おしさを全開におでこに唇を押し付けた。




「そりゃぁマロがあちこちに俺たちのことを面白可笑しくリークしたらちょっと困っちゃうけどさ、」




まだ心許なさげに眉頭を寄せてる雅紀と視線を絡ませて




「マロはそんなことしないって信じられるんでしょ?」




安心していいよ、という気持ちを込めて微笑むと




「・・・うん・・・」




雅紀は小さく頷いて視線を落とした。




「雅紀が信じるなら俺も信じるよ?


・・・って事で、マロの前ではイチャイチャしてもいいんだよね?」

「ん・・・、」




返事した!
今返事したよな?
いいよっていう返事だったよな??

雅紀の同意さえあれば雅紀から来てくれなくても俺から行けるぜ!

やったぜ晴れて公開イチャイチャ解禁だぜ!

たとえマロの前限定だとしても良いんだよ、俺は誰かの前でイチャイチャしたいんだ!




そうと決まれば。




「じゃ、戻ろっか、アイツ一人で飲ませたままだ、ははは、」




若干の強引な誘導は自覚してたけど


『遠慮しい』な雅紀には、このくらいがいいのかも?




「ん、」




って、雅紀の手を取って


ワクワクとニヤニヤを必死に抑えながら店へと戻った。