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Discostar★Love 4
#133/Side-A
「悪ィ、待たせた」
そう言った翔ちゃんの肩越しに、ふにゃっと笑うマロが見えた。
「あっ!お前、そんなに飲んで!バカじゃないの?!」
テーブルの上には空いたジョッキが6本も置かれてて、
赤い顔したマロはすっかり出来上がってた。
「いいのいいの!らいじょーぶっ!サクライさん、割り引きのクロスワード解けたしぃ〜っ♡」
「おま、だからって、」
マロのクリンとした頭を軽く叩(はた)くと
「まぁ良いよ、待たせたし。」
そう言って翔ちゃんがウインクした。
「えへ♡」
「えへ♡、じゃねーよ、」
もうちょっと文句言ってやろうと思ったのに
おれの腰に翔ちゃんが手を添えて座るよう促すから
ついうっかり素直に従っちゃった。
「お、カキフライ来てんじゃん、」
嬉しそうに笑った翔ちゃんが手を出して
「わぁっ!」
カキフライの横にあった醤油差しを倒しちゃって
「あぁもう!しょぉちゃん待ってて、取ってあげるから!」
翔ちゃんの取り皿を『ほら貸して』って受け取って
「はい! もぉ、気を付けて?おっちょこちょいなんだからぁ、くふふっ!」
子供みたいに嬉しそうな顔した翔ちゃんに手渡して パクパクもぐもぐするトコを見てたら
「んふふ、相葉くん幸せそうな顔してる♡」
ってマロに言われて、
自分が無意識にニコニコしてることに気付かされた。
「幸せそうじゃなくて俺ら幸せなんですぅー」
「ちょ!」
もぐもぐしてた翔ちゃんにコツンって頭をくっつけられて焦る。
『マロの前ではイチャイチャしてもいいんだよね?』
さっきの翔ちゃんの言葉がリフレインして、早速実践してきた翔ちゃんに
ぶわぁ、って耳が赤くなるのを自覚した。