Discostar★Love 4 #130S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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4最初から→#1S
前回→#129S

Discostar★Love 4
#130/Side-S





マロが持ち帰ったクロスワードは、解いて正解すると飲食代が割引になるというものだった。




面白そうじゃん、


割引はどうであれ、売られた挑戦(ケンカ)は買わねぇとな。




「サクライさんなら楽勝なんじゃない?」
「しょぉちゃんなら、」




二人が声を揃えて言い、マロが頭を寄せて来た。




ぃや、近!

・・・マロの作戦か?




頭の半分でそんな事を考えながらパズルを解き始めると、

俺の背に手を回して雅紀も覗き込んできた。




単純だけど、雅紀の手の重み、ただそれだけで気分がいい。




「ぅわ、サクライさんすげぇ!」




ワザと かもしれなくてもマロが持ち上げてくれて更に気を良くしていたら、




「おれちょっと、」




と、雅紀がトイレに立った。










「楽勝!」




パズルを解き終わって




「さっすが〜!」
「Yeah、」




マロとハイタッチからの乾杯をして喉を潤す。




「アレ、雅紀まだトイレ?」




長く席を外したままの雅紀が気になって入り口に目をやると、




「気になる?お迎え行ってあげたら?」




マロが何か他にも言いたげな表情(カオ)で

傾けたジョッキの奥から俺を見た。




「───じゃあ、」




ウーロンを置くとマロはふふって笑った。




「悪ィ、」
「いってらっしゃぁ〜い」




ヒラヒラと手を振るマロに見送られて部屋を出て

トイレに向かったものの、そこに雅紀の姿はなかった。