Discostar★Love 4 #129S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Discostar★Love 4
#128/Side-S





「キス、して?」




そう言った雅紀につい嬉しくて笑みがこぼれた。


無意識のうちに同調するのが得意な雅紀が

俺の笑顔(カオ)に従ってその口元を緩ませる。


その表情(カオ)を艶めかせる作業が好きだ。


じっと見つめれば




「ぇと、」




・・・ほら、視線を逸らした睫毛に忽(たちま)ち色香を纏う。




「なんちゃって、」




と照れを誤魔化すその唇を攫う。




「・・・っんぅ、・・・ん、・・・ふ、」




深く追いかけられるように

雅紀のまぁるい後頭部を支える。




「んんっ、」




鼻にかかる甘い恋声(コエ)。

雅紀のそれはいつだって俺の深いトコロを刺激する。




「・・・はっ、・・・っん」




角度を変えるタイミングで小さく零す息遣いに

加速、させられる。




「・・・ぁ、」




雅紀の舌が、熱を持ち始める。




チュッ・・・、




名残惜しさを伝えるように

その甘い唇から柔らかく離れると




「っはぁ・・・、」




雅紀は上気した表情(カオ)で熱い息を漏らした。


サラリと雅紀の後頭部を解放した右手の親指で

今、味わっていた紅い唇に触れる。


雅紀との間に通じる、この温かな間合いが好きだ。



そう思った瞬間、ガタッと個室のドアの音がして

愛おしい肌から離れた。




「見て見て!いいモノもらって来ちゃった!」




戻ったマロが手にしていたのは、

飲食代の割引をかけたクロスワードだった。