Discostar★Love 4 #109A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Discostar★Love 4
#109/Side-A




買い物のあと、お茶しようってコーヒーショップに入った。



翔ちゃんはマスクをしててもカッコいいオーラが出ちゃうから、なるべく奥の方の角のテーブルを選んだ。



店内は結構混み合ってて、二人掛けの狭いテーブルしかなくて

翔ちゃんを手前に座らせるとおれが二人分のオーダーをしに列に並んだ。



翔ちゃんのラテとおれのショコラを手にテーブルへ戻って、

壁の方に向かって携帯をいじってる翔ちゃんの背後からそっと耳に顔を近付けて

つい立てと観葉植物の死角で




「お待たせ、」




って耳に唇で触れたら『ワァッ!』ってビックリして、翔ちゃんが真っ赤になった。



テーブルを回り込んで椅子に座ると、

動揺してるのを隠すみたいにマスクを外してる翔ちゃんに向かって

姿勢を低くしながら




「しょぉちゃん、カワイイ♡」




って、くふふって笑った。




本当は、ここにいるみんなに『ここに櫻井翔がいますよー!』って、

『おれの翔ちゃんですよー!』って、

『翔ちゃんの好きな人はおれですよー!』って、

大きい声で言ってしまいたい。




でも、そんなことはできないって分かってるから、

もし言ったら翔ちゃんどうするかな、慌てるよね、って、自分だけで妄想して楽しむ。




「くふふっ」

「何よ、」




照れ臭そうに片マユだけ上げてマグカップを両手で包むように肘を立てる翔ちゃんがやっぱりカワイくて。




二人の時もくっついていたいって思うけど、

どうして人前だと『おれの翔ちゃん』って抱きしめたい気持ちがもっともっと強くなるんだろう。




とくん、




考えるほどに、翔ちゃんを抱きしめてキスしたくなって

翔ちゃんの柔らかそうな唇から目が離せなくなってたおれに、




「そういう表情(カオ)すんなって、キスしたくなんだろ、」




って言いながら翔ちゃんの手が頭に伸びてきて

ワシワシされた。