Reactivated Love 2 #40S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初お話→Reactivated Love1
前回のお話→#39M

Reactivated Love 2
#40S




「まーにも翔サンしかいないんだからサ・・・、」




そう言われて


抱えていた頭を持ち上げて親指の爪を見つめる。 




・・・ここは、松潤の家だし。


泥酔して眠っている雅紀を連れ帰るわけもいかないし。



話すなら、雅紀の意識がちゃんとした時に、

二人きりで。




フゥ、と深呼吸をして、

顔を上げて松潤を振り返った。




「松潤、


・・・色々、本当ありがとう・・・。」




スツールから降りて松潤に向き合うようにして立ち、

斜め45度に頭を下げる。




「ありがとう。

俺・・・、


雅紀の気持ちを確認もしないで

自分の気持ちも伝えないで


雅紀(あいつ)の事を尊重することが愛することなんだって自分で枷(かせ)を付けて

雁字搦(がんじがら)めになってた。」



「翔サン・・・、

頭上げてよ、」




松潤に両肩を掴まれた。



促されてまたスツールに座り

沈黙が流れる。




「マジ、でも・・・、

松潤に言われて気付かされた事あるし。



俺一人じゃ答え出せないまま時間だけ過ぎたかもしんねーし。



・・・智くんやニノにも、世話かけちゃったな・・・」




照れ笑いしながら

チラリと目の前に座る松潤の目を見たら、

フッて口の端で笑われた。




「オレらってそのための仲間じゃねーの?」




くっそ、松潤・・・


お前イイオトコだよ・・・




鼻の奥がツンとして

目の奥がジワリと熱くなったのを誤魔化すように、


グラスの中身を飲み干した。