最初お話→Reactivated Love1
前回のお話→#38M
Reactivated Love 2
#39M
「で?」
憧れていた気持ちを削がれたくないのか
まーに対して煮え切らない態度にイラつくのか
何がオレを逆撫でてるのか分かんねーけど。
「どうだった?まーと無理矢理 距離あけて。 」
悩みまくってる翔サンに投げかける。
「その『思い込み』とやらは薄れたの?」
翔サンが顔を上げる。
「まーへのキモチは薄れたの?」
翔サンの眉が顰められる。
「・・・おたくら別れるつもりだったの?」
その言葉に、明らかに動揺した様子の翔サンを見て
やっぱりそんなつもりはなかったんだとホッとする。
「───だって、そういう事っしょ?」
だから。
そうじゃないなら、動かないとダメだよ翔サン。
「手放せそうだった?」
ゼッタイ無理じゃん、
分かり切ってるけどあえて聞くよ。
翔サンは質問には答えないで、
手元のグラスをじっと見つめて自分と向き合ってるみたいだった。
「ダメだな、俺・・・、」
やっと出したような声で言うなよ翔サン。
「まぁ・・・、オレは分かってたけどね?」
そこを認めれば出口は自然と開くだろうから。
オレの役目はここまでかな、って思って、
まぁ飲みなよって酒を継ぎ足した。
「翔サンにはまーしかいないようにさ・・・、
まーにも翔サンしかいないんだからさ・・・、」
危うく見えたってお互いがそんな風に想い合ってちゃこっちが入り込む隙なんてねーっつの。
立ち上がって、
机に突っ伏した翔サンの肩に触れる。
───アンタたちが救われるには
結局お互いしかないんだからさ・・・、
ヘタッてないで頑張れよ。