Reactivated Love 2 #38M | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初お話→Reactivated Love1
前回のお話→#37S

Reactivated Love 2
#38M




まーをベッドルームに運んだあと、

翔サンと話そうとカウンターに促した。




ハイボールの入ったグラスを手渡して、自分もスツールに座る。




「悪かったな。

・・・色々、世話かけて。」




形のいい眉を寄せながら言う翔サンが。



かつてオレが憧れて付き纏って

いつからか・・・

今は誰よりもまーに愛されてる、この人が、



羨ましいと思う・・・




「おたくらはホントに世話がやけるよマジで。」




憎まれ口を叩いて



それから




「まーは、すげぇ悩んでたよ、実際。」




チクリと刺してやる。




・・・いいだろ?これくらいさ・・・




「俺が勝手に思い込んで、勝手にイジけて距離を置こうとしただけで・・・」




うん、知ってるよ。


アナタがまーを想う分、

まーの天然の奔放さを持て余したんだろ?




「まーに、翔サンのキモチ言ってみたら良かったのに。」




言える性格じゃないのを知っていて突っ込むなんて

オレも性格(タチ)悪ぃな・・・、




「雅紀の個性を崩してまで一緒に居ようとは思わねェよ・・・」




ホントにそう思ってる?


そんな弱気なこと言ってたら

オレ横からカッ攫っちゃうぜ?

いいのかよ?



昔は

自信に溢れた意思の強さと 若さの勢いを携えて

グイグイ引っ張ってくカリスマ性を発揮していたアナタが



今は手の中のグラスを見つめて眉を潜め、

一人の男性(ヒト)を深く想って身動き取れずにいるなんて。




「・・・ラインもブロックされてるって聞いたけど?」




考えたら皮肉だよな、

あの頃憧れていたアナタが心底大切に想ってるヒトをオレも好きだなんてさ



憧れてたヒトが恋敵(コイガタキ)って、



・・・笑える。




「アァ・・・、繋がってるとまた雅紀(アイツ)に甘えちゃいそうだしさ・・・、」




いいじゃん甘えれば・・・

甘えられる立場なんだから。




カラン、




渦巻き始めた嫉妬心を

ハイボールで流し込んだ。