最初から→#1S
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Discostar★Love 4
#3/Side-A
「あ、そー言えばさっき電話かかってきてたよ?
せっかく出たのになんかすぐ切れちゃったけど。」
「えっ?!出たの?!ウソでしょ?!
おれの携帯に?!だっ、誰から?誰からだった?!」
「あー・・・、誰からかちゃんと見てないや」
慌てるおれに対して悪びれる様子もなく
ベッドにうつ伏せで肘を立てて
ビスケットを食べながら脚を曲げてプラプラと揺らしてる。
慌ててスマホを手に取って開いてみると『しょーちゃん』の文字。
ヤッベ!
『しょーちゃん』だけだから『櫻井翔』だとバレる可能性は低いと思うけど。
おれの上をいくこの自由奔放な性格のこいつが居候してる間はやっぱイロイロ気をつけないとな・・・
「・・・っつーかお前
なんて言って出たのよ?」
「え?別にぃ?相葉くんは今シャワーですって言っただけだけど?」
「はぁぁぁっ?!ちょ、」
マズイって!
絶対マズイって!!
思わずテレビに映る翔ちゃんを見る。
相変わらずイケメン・・・
じゃなくて!!!
翔ちゃんはあぁ見えて結構なヤキモチ焼きだから。
しかもコイツの事、まだ話してなかったし!!!
ぅーわ、どうしよう!
LINEの画面を開いたものの
ドコから何て書けばいいのかテンパってたら、
手元からパッと携帯を奪われた。
「ちょ!」
「どしたの?ナニ?誰々?カノジョ?!」
「違っ、ちょ、返せよ!」
調子に乗った後頭部をパシッと叩(はた)いてスマホを奪還する。
「ちぇーっ、いいじゃん教えてくれたってぇ~」
唇を尖らせて拗ねてみせるなんて・・・
おれ様がディスコスターじゃなくてフツーのオトコだったらグラつきそうな甘えたキャラ・・・
・・・あざとい!!
うっかり優しさを見せそうになるのを振り切って言い放った。
「いいから!ホラもう風呂入っちゃえよ!!」
「えぇぇ~!櫻井翔まだ出てるしぃー」
「イチメンはもう終わったんだからいいだろ!
そんなに見たきゃ自分の部屋で見ろよっ」
未練たらしくビスケットを持ったままの脇腹を背後からくすぐってやった。
「ひゃぁ!やめてっ!
分かった、風呂行く、行く!」
慌てて出て行く背中に
『翔ちゃんはおれのだからねーっ!』
って、心ん中で叫んだ。
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