Mr.Funk★Love #15 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

#15
Side-S




「・・・ン・・・、
イテテ・・・」




久し振りの腕のダルさと


愛おしい肩への重み



自分のだけじゃない体温のぬくもりに

幸せな気分で目が醒める・・・




視界の先に現れた

カフェオレ色のツヤのある髪と



伏せられた瞼から生えた

オトコにしては長い睫毛




薄っすらと開いた形の良い唇から

ちょこんと覗いた白い前歯




愛おしいキモチで

唇をおでこに寄せた。




フワリと芳(かお)るシャンプーの香りが

一層愛しさを盛り上げて



毛布を首元まで引っ張り上げて

そのまま抱き締めた。





モゾモゾと雅紀が動いて

首筋にキスの感覚




抱き締めた腕を緩(ゆる)りと解けば

至近距離で恥ずかしそうに微笑み

『おはよう』と言って重ねられる唇。





こんなに幸せな朝で



こんなに幸せな二人で



他の誰かにキスをバラまく必要なんてないだろ?



俺だけを見てろよMr.Funkさん






願わくば


この先何年でも



雅紀(キミ)に呆れられるほどに


ずっとずっと愛していけますよう



ずっとずっと共にいられますよう



おはようのキスを


少しずつ深くしながら



まるで底なし沼みたいに


求めても求めても飽き足らないこの想いを




愛する雅紀(キミ)に伝えるように



朝の微睡みの中




与え続けた。








Fin.