Discostar☆Love
First Day of the year 2016 #12
最初から #1
前回のお話 #11
「ん・・・、」
あぁ・・・、ズルい。
ズルいよ翔ちゃんは。
こんな情熱的なキスされちゃ
抗いようがないじゃん・・・
肩なんて・・・
押さえなくても逃げないよ、
もう・・・
翔ちゃんがキスをしながら
玄関を開けて
中に入る瞬間に
カラダを入れ替えて
今度はおれが翔ちゃんの肩を
ドアに押し付けた。
「ンッ、」
翔ちゃんが声を漏らす。
ドクン、
いつもは
テノールが カッコイイ翔ちゃんの
少し高い、
鼻にかかった啼声(コエ)が
おれのキモチを波立てる。
もぉ・・・
ホントはさっきから全然・・・
余裕なんて
なくなってるけど
気付かれないように
隠しながら
ワザとゆっくり味わうように
舌 を、追いかけて
「・・・はぁ、」
そっと離れた。
「しょぉちゃん、
あっち、行こっか。」
手をつないで
ホントは
ダイレクトにベッドに向かいたいけど
リビングを目指す。
クイッ、
つないだ手が引かれて
翔ちゃんを振り返って見ると
「コッチ、」
強い力で
ベッドルームの方へ
引っ張られた。
→#13へ