Discostar☆Love
First Day of the year 2016 #11
最初から #1
前回のお話 #10
「まーさきーィ、」
運転しながら翔ちゃんが情けない声を出してる。
「知らないっ」
「ゴメンってェ、」
・・・何を怒ってるかって?
だって翔ちゃん、
おれの番って、交代しようとしたのに
もう帰ろうって 車出しちゃって
させてくれなかったんだよ、ズルくね??
「いいじゃーん、
雅紀は気持ちよかったでしょ?」
「そうじゃないでしょ!
おれだってしょぉちゃんキモチよくしたかったのに。」
「でもホラ、車 来ちゃったじゃん」
・・・確かに。
ズボンにシャツをしまった絶妙なタイミングで
隣に車が入ってきちゃったんだけどさ。
「ちょっと待ってれば行ったかもしれないじゃん、」
「待つ時間がもったいないでしょ?
なら早く部屋に帰ろうって」
「そうだけど・・・」
「部屋に帰ったら思う存分キモチよくさせてもらうからさっ!」
「っは////!ナニソレ!
もうキモチよくなんてしてあげないもん!
時間切れだもん!」
そんなことを言い合ってるうちに、
翔ちゃんのクルマが見覚えのある通りへと左折して、
地下駐に入っていく。
いつものようにエスコートされてエレベーターに乗り込むと、
防犯カメラの死角に追いやられた。
「もぉ・・・その手には乗らないもんねっ!」
キスをしようとする翔ちゃんを躱(かわ)して、
ちょうど開いたドアからすり抜けた。
「あっ!コラ待てって!」
「くふふふふっ!」
玄関まで走って、
追いつかれて、
その・・・今さら、だけど。
いわゆる壁ドンみたいなカンジで囲まれて。
「・・・捕まえた・・・」
両肩を玄関に押し付けられたまま、
顔を傾けて
キスを、された。
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