Discostar☆Love F.D.O.Y. 2016-#6 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

Discostar☆Love
First Day of the year 2016 #6

最初から #1
前回のお話 #5




翔ちゃんが手首を返して

指が絡まり合う。


親指で撫でられるだけで

そこから全身に熱が伝わっていくように敏感になっていく。



早く・・・


早く  翔ちゃんとキスしたい


早く  翔ちゃんを抱きしめたい


早く・・・


シたい・・・




カラダの芯が疼く。



運転をする翔ちゃんの横顔を眺める。


クリクリの大きな目が

真っ直ぐに前を見つめてて


車線変更のたび

左右とルームミラーをちらりと見る



こっち向け

翔ちゃん

こっち向け



視線で念じてみる




「なんだよ、」


「くふふっ!なんでもなぁい!」




チラリと見られて嬉しくなる。



キスして

翔ちゃん

キスして



また見つめてみる




「だからなんだって、」




照れたように口元を緩めた翔ちゃんが

繋いだ手を持ち上げて

おれの手の甲に柔らかな唇を押し付けた。




「くふふっ!すげぇ!」


「何がよ」




唇を尖らせてまたチラリと見た翔ちゃんに




「おれのコト見ろ~、キスしろ~、って念じてたのっ!

通じちゃうんだもん!

おれらスゴくね?

うひゃひゃひゃ!」




嬉しくて

照れくさくて

はしゃいでみせる。



でも、翔ちゃんは黙っちゃって。



無言のまま


アクセルを踏み込んだ。