Discostar☆Love F.D.O.Y. 2016-#5 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

Discostar☆Love
First Day of the year 2016 #5

最初から #1
前回のお話 #4




「うん、ワルイ!ありがとね!」




迷わずカザマにお礼を言って帰ることにする。




「みんな、今年もヨロシク~!!

おれはココまでだけど楽しんで帰ってね!!」




フロアでハイタッチを繰り返して手を振って、

ロッカールームへ向かった。



いつもは奥のシャワールームで汗を流して帰るんだけど

早く翔ちゃんのとこに行きたいし・・・



あぁでも汗ダクだしやっぱ入ろうって思って携帯を出してラインを開く。



『5分待ってて!』


『シャワー入っちゃうね!』



ダッシュで汗を流して荷物を掴んで階上(うえ)に駆け上がる。




「アレ・・・?」




そこには翔ちゃんがいなくて、

キョロキョロしながらまた階段を降りる。



フロアのカザマと目が合った。

カザマが出口の方に指をさして、バイバイ、って手を振ってる。



え!帰っちゃった?!


まさか、と思いながらも走って出口を出ると、

ちょうど表の通りに車を寄せた翔ちゃんが運転席を降りたところだった。



こっちに気付いて右手を挙げて振りながら笑う翔ちゃんに、

思わず駆け寄った。




「しょぉちゃん!」



「お帰り。」



「あ・・・、うん、ただいま・・・

アレ?しょぉちゃん、車?

さっき飲んでなかった?」



「アレ、ジンジャーエールだから。

今夜は雅紀を連れ去るつもりで来たからね。

飲んだりしてないよ。」




おでこにキスを落としながらサラッと言ったけど・・・



翔ちゃん・・・



おれを連れ去る、って・・・



耳が熱くなる。




「乗って?行こう、」




助手席のドアを開けて腰を抱く翔ちゃんがすっげぇカッコよくて。




「あっ!ディスコスターさまぁ!

帰っちゃうんですかぁ~?」




この時間になって来たらしいオンナノコたち3人に見つかって、




「うん、ごめんね!

カザマはまだいるから!

ゴメンねまたね!」




営業スマイルで手を振って車のドアを閉めた。



ウォォン、



エンジンを鳴らして走り出す翔ちゃんのクルマ・・・



年明けの深夜、

国道は驚くほど空いていて



最初の信号で停まった時に、




「んっ・・・」




キス、


された・・・。



シートに戻った翔ちゃんが




「やっぱ妬けるわ。」




ポツリと呟いて。


抱きしめたくなって。




「ねぇ・・・

早く、抱き合いたいよ・・・」




シフトレバーの上の翔ちゃんの右手に



左手を重ねた。