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最初から #1
前回のお話 #67
#68 Side-S
腕に力を入れて誘導を止め、
雅紀の意思を確認する。
コトバを発さずに僅かにコクリと頷いて赤くなるなんてさ・・・
女子力高ェよな・・・
だからかな、女子はもちろんだけど・・・
オトコどもも、時々雅紀を狙ってンじゃねぇの?って感じる時がある・・・
さっきの・・・待ち合わせをしていた駅で見た、逆ナンを受けている光景を思い出して、
ゾワッと独占欲が背中を這い上がった。
雅紀は・・・
俺のものだ・・・
早くこの手で可愛い雅紀を乱して
俺にしか見せてない表情(カオ)を見たい・・・
逸(はや)る気持ちを抑えるようにわざとゆっくりと
この指を肌に沿って雅紀の中心へと湯の中、進めていく。
「・・・ん、」
ピクリと雅紀の腹筋に力が入る。
折り曲げた脚の内腿に掌を移し、
じわじわと内側を上下(さす)りながら耳元で低く囁く。
「雅紀の浴衣姿・・・
良かったよ・・・」