And if...2-98
都内に入って、メシでも行く?って話になって、
リーダーのおごりでラーメン屋に行った。
食べ終わって、また松潤が運転席に戻ってリーダーの家に向かう。
「着いたよ~ん」
「おぉ、まちじゅんお疲れ。
ありがとうね。みんなもまた明日ね。」
「あぁ、ワタシ大野さんに貰うものあるから一緒に降ります。」
「へっ?」
「いいからいいから。」
「あはは。智くん、ニノ、お疲れ。
また明日。」
「おつかれ、りぃだぁ、にの。
明日ね~。」
「じゃぁねーん」
松潤が一回クラクションを鳴らして、
頭の上に『?』が浮かんで見えそうなリーダーと、そんなリーダーにお構い無しで手を振るニノをあとに車を出した。
車内には3人だけ・・・
そう言えば・・・、
松潤と翔ちゃんはおれのこと・・・
なんか話したのかな、
ワイン見ながらとか・・・
何か話した方がいいかな、
でも何を話したらいい?
胸をザワザワさせながら沈黙の中
洋楽を聴き流す。
「・・・次、翔さんちで二人降りる?
それとも相葉くん送った方がいい?」
「!」
松潤はいつもドキッとすることを平気で急に言う。
「あー、うん、どする?
雅紀、明日はレギュラーの前、何も入ってなかったよね?」
「あっ、・・・うん、
何も・・・ないけど・・・」
「じゃあ俺ンちでいいよな?」
「あっ、・・・うん・・・」
チラリと左側の松潤を見ると、
ハンドルを握ったまま唇の端でフッと笑って、
「りょっかーい」
って言いながらウインクして見せた。
→#99へ