Funk #1
『緊急会議します。9時までに事務所第2会議室へ集合してください!』
チーフマネージャーからの一斉メール。
「しょぉちゃん、しょぉちゃん起きて?
なんか事務所で緊急会議だって。
あと2時間後!
早く早く、しょぉちゃん、」
「ぅーん・・・まさきィ・・・
もーちょっと一緒に・・・」
目を閉じたままの櫻井が
肩に触れる相葉の腕を掴んで引き寄せる。
「あっ!ちょ、もぉ、しょぉちゃん!
放して~」
「ヤダ・・・まさき・・・いい匂い・・・」
相葉の頭を胸に抱き込んで離さない。
「もぉ~・・・そぉゆ~人には・・・
・・・こうだ!!」
両手の空いた相葉が、
無防備な櫻井の脇腹を一気にくすぐりにかかった。
「ぎゃはははは!分かった!参った!
起きる、起きるからっ!!」
相葉を手放し、ベッドの上で悶え転がる櫻井。
「ね、マジ起きて?
嶋貫チーフからメール来てる。」
「マジか。何て?」
「分かんない・・・緊急会議だって。
嵐みんなとマネージャー達にもCCになってる。」
「・・・なんだろな」
「ねぇ・・・
・・・僕たちのことじゃないよね・・・?」
ベッドサイドで不安そうに立つ相葉を見て、
櫻井がベッドからするりと降りてそっと抱きしめる。
「大丈夫だよ・・・
俺たちの事ならまず俺たち二人に話が来てからの集合だろ?」
「そう・・・だよね・・・?」
上目遣いに櫻井を見つめる相葉の瞳が
まだ不安に揺れている。
「大丈夫、もしそうだったとしても絶対に離れないよ。」
チュ、と相葉のおでこにキスをする。
「うん・・・僕もだよ・・・
ねぇ、」
相葉がねだるように顎をクイと上げて唇を薄く開く。
チュ・・・ッ、
「ん・・・」
櫻井が優しく包み込むようなキスをすると、
相葉から鼻にかかかった甘い吐息が漏れた。
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