SASS the movie novelized X #12 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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櫻葉 Short Story the Movie
Episode Ten
Novelized Ver. Edited 2015
 


SASS*X ~ J's planning ~
 前回のお話 #11


#12




「雅紀・・・」


 
 
至近距離でお互いの視線が絡み合う。


櫻井の右手が相葉の左の頬に添えられ、親指で撫でる。



そっと唇が近づき、ゆっくりと・・・

唇が、重なる・・・。
 



 
あぁ・・・しょぉちゃんの唇だ・・・




「んっ・・・、」
 



 
優しい、柔らかなキスを重ねるうち、

自然と甘く、お互いを求める、深いキスになっていく。




・・・いつにも増して情熱的なキス。




Jに触発された櫻井の舌が


熱く・・・


ねっとりと・・・


相葉の舌を 絡み取り、



その華奢な腰に回された櫻井の逞しい腕に力が込められると



相葉の腰から背中にゾクゾクとくすぐったいような感覚が這い上がる。
 
 




「・・・んっ・・・、


・・・ん・・・、 


・・・はぁっ・・・」
 
 



櫻井の熱い舌に絆され、


頭の中がグルグルして

何も考えられなくなる。




・・・分かるのは・・・、



櫻井のその力強い腕と



熱い舌だけ・・・




 
『求められている』自覚と


互いに昂ぶっていく高揚感。



 
 
「雅紀・・・あっち・・・、


・・・行こ・・・?」
 
 



リビングを挟んで、
J達が入った部屋の反対側にJの言う『そっちの部屋』、ゲストルームがあった。
 



櫻井は相葉の手を引いて部屋に入ると、後ろ手にドアを、そして鍵を閉めた。