SASS the movie novelized X #11 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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櫻葉 Short Story the Movie
Episode Ten
Novelized Ver. Edited 2015
 


SASS*X ~ J's planning ~
 前回のお話 #10


#11





「・・・。」




取り残された部屋が、静寂に包まれる・・・



 
「・・・あっ・・・、

・・・えっと・・・、

び、ビックリしたねぇ、しょぉちゃん!」
 
 



右の口角を上げて相葉が振り向くと、

眉をハの字にした櫻井が思いつめたような表情で相葉を見つめてきた。




・・・ドキン・・・
 
 


「・・・えっと・・・

・・・しょぉちゃ・・・?」
 


 
思わず目を逸らして相葉が辺りに視線を逃すと、ベンチシートから左手をだらんと下ろして眠り続ける二宮の姿を捉えた。


 
 
「・・・あっ、にの・・・!

にの、なんだよあんなトコで寝てるッ!」
 
 



二宮に近付こうと櫻井の横をすり抜けようとした時に手首を掴まれ引き寄せられる。


・・・櫻井の腕が・・・、

相葉を抱きすくめた。
 
 



「雅紀・・・」
 

「しょぉちゃ・・・」

 
「雅紀・・・! ゴメン。

・・・俺、大人げなかったよな?

勝手にヤキモチ焼いて・・・



でもさァ・・・

俺・・・

スッゲーショックだったんだよ・・・、


松本くんと智くんならそんなのしょっ中だけどさ・・・

お前が・・・ニノになんてさ・・・


動揺してさァ・・・

自分で思ってたよりかなりダメージ デカくて

その後引きずっちまった・・・」


 
 「あっ、ううんっ・・・

俺も・・・ 

・・・しょぉちゃんがいるのに・・・

はしゃいで周り見えなくなっちゃって・・・ゴメンね・・・」


 
「あ~、俺 超カッコ悪りィ~!」
 
 



ギュ・・・、


っと抱き締め返しながら、

相葉が泣きそうな声で言う。
 
 



「しょぉちゃ・・・。

ゴメンね・・・ 


・・・俺が好きなのはしょぉちゃんだけだよ・・・。



にのとは・・・


あいつは兄弟とか・・・

身内みたいなもんだから・・・」
 



「雅紀・・・


・・・キス・・・、したい・・・」