And if...2-66
「やったねぇ、マジカルバナナ!」
ニノの話にノッたら、
「やったやった!」
いつものよぉに、すぐ翔ちゃんが追いかけてくれる。
・・・収録のときも雑誌のインタビューのときもそうだけど、
おれが何か言うと必ずって言っていいくらい翔ちゃんが被せてきてくれるから
すごい安心感っつーか、
嬉しいっつーか。
そういうところからも・・・、
おれは翔ちゃんに・・・
知らずのうちに頼っちゃってたのかも。
想いが通じて・・・
改めてそんなことを考えてたら、
無性に翔ちゃんが愛おしくなっちゃって、
翔ちゃんに触れたい、
ってスゲぇ思って、
思ったら抑えられなくなっちゃって、
ニノと松潤が喋ってるのを聞きながら・・・
そっと・・・
肌掛けの下、
手を伸ばしてみた。
真っ暗な中で
翔ちゃんの手におれの右手が触れた。
一瞬、ピクってした翔ちゃんの左手が、
スルリと指に絡められる。
ドキン、
ドキン、
ドキン、
30過ぎのオッサンが、って翔ちゃんに笑われちゃうかなって思うけど
なんだかスゲぇキンチョーする・・・
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