…and after… #10 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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#10




よしっ、準備おっけ~!



時計に目をやると、もう11時になろうとしてる。


メールも電話もまだ来ないから・・・


翔ちゃんまだ帰らないかな?



先にシャワー入っちゃおうと思って急いでバスルームに向かう。


出たら何を着ようかな。

久しぶりに翔ちゃんとゆっくりするんだからさ、今夜はいつものスウェットじゃぁ、ちょっとね、アレでしょ。



そんなことを考えながら手短にシャワーを浴びて急いで出る。



カラダをサッと簡単にふいてバスタオルを腰に巻くと、

髪を拭きながらクローゼットへと急いだ。



さて~、どうしよ?

何を着よう?



家の中でキメキメなのもヘンだし・・・ 


あ、これ、こないだ買ったデニム。


すげ~ラインがキレイなの。


よし、これで・・・ と、手に取って広げてからふと気づく。


この飾りボタン、すっごくオシャレなんだけど形がちょっと複雑で外しにくいんだよね・・・


翔ちゃん、面倒かな? 


やっぱ、スウェットの方がいっか、すぐ脱げるし・・・



・・・ってそこまで考えてから、

翔ちゃんに脱がされる前提で服を選んでる自分に気づいて、ハッとする。




「わ・・・なに考えてんだろ・・・おれ・・・」




カァッ、と一気に、顔がものすごく熱くなって・・・


誰もいないのに思わず両手で顔を覆う。


今きっと、耳まで真っ赤になってんよ、

おれぜったい。


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