ご飯、味噌汁、目玉焼きとソーセージ、サラダ、納豆、サバの味噌煮・・・
朝から豪華な食卓に感動中。
「雅紀スゴイね、いつもこんなちゃんとしてんの?」
「んー、自分のためだけならやらないかも。
でも手抜きメニューだよぉ、サバは缶詰だし。
しょぉくんち食材少なすぎ!くふふっ!」
「イヤすげェよ、ありがとう、いただきます。」
幸せな気持ちでメシが食える・・・あぁ、贅沢。
「うんめっ!味噌汁最高!」
「ホント?くふふ、良かった。じゃあおれも、いただきます。」
今日はどうする、なんて話をしながら箸が進んで、あっという間に完食。
朝から食い過ぎて苦しくなった腹を摩(さす)りながらソファーへ移動し
タブレットでニュースをチェックする。
しばらくして、洗い物を済ませたマサキが向かいに座る。
コトン、と置かれたのはコーヒーのマグではなくて、お揃いで買ってきたあの茶器に入った緑茶だった。
「くふふ、卸しちゃった♡」
「イイねぇ、」
「じゃあしょぉくん、カンパイ♡」
「ハハハ、乾杯なのか?コレ?」
「まぁいいじゃん!くふふふふっ!」
・・・こんな風に、マサキのペースに乗せられるのも悪くない。
ニュースのチェックを終えて、ふと顔を上げると目の前でマサキがうとうとしていた。
![{431F4E70-4CF8-423F-BF46-BAA591FB65F1:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20150331/00/sasick/04/ce/j/o0480058513261044720.jpg?caw=800)
長い睫毛と形良く整えられた眉。
オトコなのに透けそうに白い肌、陽に透けてキラキラと輝く色素の薄い細い髪。
ツヤのいい唇の端を僅かに上げて・・・
何の夢見てんのかな。
凄く穏やかな気持ちでついその柔らかな髪に手を伸ばす。
「ぅん・・・」
小さく声を漏らして睫毛を震わせ、ゆるりと黒目が覗く。
「・・・ぁ・・・」
「おはよ、雅紀・・・」
愛おしい気持ちで見つめると、マサキは照れ臭そうに頭をかいた。