Discostar★Love 109 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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『分っかんね・・・』


さっきまでおれのことを煽りまくってたショウくんが、そう呟いて頭をソファーに任せた。


「しょぉくん?」

「悪りィ。ゴメンな、無理・・・させたな・・・」


完全にオフろうとしてるショウくんが顎を上げたまま目を閉じる・・・

なんだよ。ズルいじゃん、おれをこんなにさせておいて勝手に我に返ってんなよ。

ケーケンはなくたって・・・トリコにしたオンナノコの数は負けてないと思うよ?

ディスコスターさまをナメんなよ?


「もう・・・、おしまい?」


伏し目がちに見つめて、頬にそっと手を添える。

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「もう・・・教えてくれないの・・・?

予行演習は終わり・・・?

それとも、オトコは、・・・やっぱり気持ちワルイ・・・?」


頬に添えた手の、親指だけを往復滑らせて頬に弧を描く。


「そう・・・じゃ、ない・・・けど・・・」


ホラ、ショウくんの目がまっすぐ見つめ返してきた。

口を少し開いて浅く息をしながら、鼻先が触れそうな距離までゆっくりと近付いて止まる。


「もっと・・・、教えてくれないの?

おれは・・・半殺しされたままで眠らないといけない?

おれ・・・けっこうヤバい感じなんだけど。」


ソファーの上に置かれていたショウくんの左手を取って、自分の腰へと誘導する。


「だ・・・って、いいのかよ・・・赦してって、言ってただろ・・・?」

「ソレは・・・だって・・・その・・・、ッ」


チュ・・・


キス、された。


「ごめん。悪りィ、分かってるよ・・・」


・・・分かんないけど・・・。


ショウくんは、たぶん本気でおれに教えてくれようとしたんだ。

でも・・・、途中でオトコのおれに教えるなんて、って思って。

おれにも赦して、って言われて、それで『分かんなく』なっちゃったんだ・・・。

おれが、意思表示さえすれば、続きを・・・してもらえる・・・?


「しょぉくん?おれに・・・教えてくれない?」