「ンッ・・・っぁ、ふっ、」
雅紀の口から抑えた吐息が僅かに漏れる。
さっきの、モニターに映っていた雅紀の綺麗な首筋が思い出されて・・・右手の指で顎から鎖骨にかけてのラインに甘い刺激を与えながらさわさわと往復させる。
「んんっ・・・!」
至近距離を超えた距離で、雅紀の顰(ひそ)められた眉に背後からゾクリと征服欲を掻き立てられ、深く絡めていた雅紀の柔らかなトロミを解放すると指で辿った首筋に唇を這わせる。
誰かが話をしながらトイレに入って来たのが聞こえて後手に個室のドアを閉じ、鍵をかけた。
「・・・ッッ!」
(Shiii・・・聞こえちゃうよ?)
雅紀の耳元で囁いて、そのままその輪郭を舐めて窪みへ舌を挿し込むと俺の腕を掴むようにしがみつく雅紀の指に力が入って一層煽られる。
・・・俺だけが知っていればいい雅紀の首筋を全国ネットに流されるなんて
流れとはいえ、2度も3度もあんなに近付いて・・・もしマジでそうなったらどーすんだよ
バラエティーだからってお前がそこまでカラダ張ることないんだって
つーか俺以外のヤツをあんな瞳(め)で見んなって・・・
左手を壁と雅紀の背の間に滑り込ませ、右手でジャケットのボタンを外してシャツを裾からたくし上げ、小さな突起を強めに吸う。
「・・・!・・・ッッン!」
声を押し殺す雅紀の腕が俺の頭を抱え込む。
あははは、と笑い声が遠ざかって再び空間に静けさが戻ると、ヘソの周りの腹筋へとなぞるように降りようとしていた俺の頭を雅紀の右手がペシッと叩いた。
「いてェ」
痛くないけど。
「もぅっ!しょぉちゃん、バカじゃないのっ?!しんじらんない!!」
涙目の雅紀が睨みつけたって、可愛いとしか思えないよーだ。
「お前が無邪気過ぎンだよ」
「あっ・・・!っンッ、」
ベロ・・・リ、とヘソから胸にかけてロングストロークに舐め上げて敏感になった先を甘噛みすると、腹筋と、肩に置かれた雅紀の手の指に同時にクッと力が入る。
「雅紀行こ?みんなが待ってる。」
疼いてるであろう雅紀の下腹部は構ってやらないで個室から出る。
「ちょ!しょぉちゃん!おれ用足してないんだけど!してから行くから先行ってて!」
「違うことスんなよー?」
「バッ・・・!しないっつーの!」
「ハハハハハ!」
「ばかぁっ!」
俺の可愛いかわいい雅紀。
愛してるよ。
→#4