「雅紀・・・」
「しょぉちゃん・・・」
翔ちゃんの優しい掌がおれの頬を包んで、スゲぇ優しい瞳(め)で見つめてくるから、ずっとガマンしてた寂しさと苦しさが嬉しさと絡まって鼻の奥がキュッとなる。
さっきまで涙を流してたからもう出ないと思ってたのに、またジワっと目頭が熱くなる。
「ゴメンって・・・頼むからもう泣くなよ・・・」
翔ちゃんが眉毛をハの字にして頭を撫でてくれる。
「うん・・・でも嬉しくって・・・」
「ハハ。バカだな、嬉しい時は笑えって。」
「ふふ。そ・・・だよね? グスン」
翔ちゃんの唇が、おでこに、まぶたに、頬に触れる。
たまらなくなって、両腕を翔ちゃんの首に回して愛おしいその唇に自分の唇を重ねる。
チュ・・・
チュッ・・・
「んっ、・・・ハァッ・・・」
唇を離れて右手で翔ちゃんの髪を撫でる。
さっきまでの優しい瞳(め)に、熱い想いが込められて腰の内側がザワつく。
隣に座っていた翔ちゃんが、体勢を変えておれの斜め上から体重をかけるように再び唇を重ねてくる。
後頭部に差し込まれた右手が強く引き寄せるから息ができないくらい口腔内を翔ちゃんに満たされ求められて胸が苦しい。
「んっ、ぁふっ・・・、ゥンッ・・・」
熱い厚みにクラクラする・・・
「ンあっ!」
ニットの裾から急に素肌に指の感覚を覚え、思わず声が出ちゃって、慌てて右手で口を押さえる。
翔ちゃんが左手をニットの中で泳がせながら、口を押さえたおれの右手の上からキスをする。
厚みのある唇の間から柔らかなシ タ を出し、手の甲から指の付け 根へと滑らせていく。
人差し指を軽く食(は)んで、包み込む。
やわやわとした熱い翔ちゃんの口内で指が 弄 ばれて、下腹部に鈍い刺 激が伝う。
「ぁ・・・、っん、ハァッ、ハァッ、」
指への甘い刺激と、ニットの中でくすぐったいように触れる指先に体の芯が鈍く痺 れて熱を帯びていく。
左手を翔ちゃんのシャツの裾から滑り込ませて肌に触れると、翔ちゃんがピクンと反応してまたシ タ を攫(さら)われた。
互いの潤いを与え合いながら素肌 を感じ合う。
狭いソファーの鈍いスプリングが二人の密 着度を高めて翔ちゃんの重みが心地よくカラダを沈める。
→#15
直したけど、コレもダメかな