いい映画を観た後の余韻に浸りながら
またもう一本、映画を観たい。
映画っ喰いの皆様に そんな経験はないだろうか。
それは腹は空いてないけど 何か食べたいと言ってるようなもの。
僕にとってそれを 食べ物で例えるなら ブタメンだが
映画に例えるなら 今回レビューする『7セカンズ』が それだ。
今回は 勝つために何でもする ドラ映画 『鉄人兵団』の
〆のお茶漬けとして 「7セカンズ」を観ました。
↑ ♪だけどあなたを 思い出すたびに 泪が何度でも にじんでくるのです
そうさ リルルは マジ天使さ。(号泣)
リルルが 僕達 地球人の為に消えていくシーンで
メソメソ泣かせられたかと 思ったら、
(なんで必死こいて戦ってくれた ザンダクロスが消えていくのに
ドラメンバー、なんの一瞥もねぇんだよぉ…)と イライラしたり、
鉄人兵団の 元凶博士の野郎、 「他人を思いやる心」を
「なぜ 最初の設計段階で 入れなかったんだ、
一番 大事じゃねぇかそれ。」なんてキレ散らしたり。
とにかく『鉄人兵団』は 観終わったあとの感情が
しっちゃかめっちゃかになる。
↑ 待ってたぜ。
そこで ドラ映画の後に なぜか観ちゃうウェズ映画だ。
〆のお茶漬けと書いたが、 鮭茶漬けとか 鯛茶漬けとかそういう
「そっちの方が食いてぇわ!」となるようなもんじゃない。
いうなれば そうウェズ茶漬け。
永谷園のお茶漬けの 緑色の粒だけ乗せて お湯をぶっかけたような。
あられすら乗ってないかも知れん。(お茶漬けあられ嫌いだからいいけど)
これが 心に溜まった脂(感情)を さっぱりと流してくれる。
面白いんだけど 次の日には 心になにも残っていない。
そんな作品を作るのは 逆に難しいんじゃないだろうか。
明日の仕事の為に いろいろフラットにしてくれるウェズ映画、
『7セカンズ』 レビューです!
『7セカンズ』 (2005年)
ウェズリー・スナイプスが 強盗に転身!?
カジノから2000万ドルを盗み出そうとする
番長& ウェズリーズ12! しかしこの強盗計画こそ
裏に控える巨大勢力の計画の一部に過ぎなかった!
だが、ただの歯車で終わるほど ウェズ番長は甘くねぇ!
軽くあらすじ!
※今回ネタバレありです! ご注意!!
↑ いいなぁ!
↑ 僕は 地道に 宝くじ買いますね。(決別)
舞台は ルーマニア! ホテルで美女を抱くセクシー番長、
ウェズリー・スナイプスが そこにいた!
今作のウェズは 強盗団のリーダー。
狙うは カジノの売上2000万ドル。 小学生が考えたような額で好き。
普段は物事を腕力で捻じ伏せるウェズだが
このウェズ、そこはかとなく クレバーな感じだ。
↑ 動きも 頭わるそう。
だが それを補い余る部下共の 偏差値の低さ。
おかげで、結局いつものウェズ映画のレベルになっている。
特にスパンキーは ウェズの足を引っ張る未来が
超能力者でもない僕にも 視えるのだった。
まずは カジノの売上を 保管する場所に運ぶトラックを襲うウェズ達。
粘土爆弾のC4で 売上を奪おうとするが…
↑ 恐ろしく速いタイトル回収。 俺じゃなくても見逃さないね。
↑ 知ってた。
なんとスパンキーが用意してた 起爆装置が 不発。
こりゃたまらんと ウェズ一派は 裸足で逃げ出すのでした。
そしてこの時の 起爆時間が 7秒なのだが
ここで 「7セカンズ」の タイトル回収をしたと思われる。
(ほう、この7秒という設定が あとで活きてくるのだな?)と 思ってたが
全くそんなことはなく、 ただの失敗談だった。
だったら映画名、『ウェズのテレクラ☆パラダイス』で
いいだろと感じた。(これについては あとで説明)
↑ ただのセフレじゃなかったんや…!
だが安心してくれ。 今作のウェズ、やはり切れる。
実は最初の強襲は これにビビった警備会社が
売上金を 一か所に まとめさせるための ブラフだったのだ!
おまけに その警備会社にも スパイを入れていた。
そう、冒頭でウェズと ニャンニャンしていた あの美人さんだ。
外と内から攻めることで ウェズ一派は 見事2000万ドルを奪取。
あとは もうズラかるだけでしたが 物語の中心になる あるものを見つける。
↑ これ盗んでなかったら どうなっていたんだろう。
↑ 思わずウェズの名前を言ってしまう 強襲班。
防弾仕様のアタッシュケース。 どうみても 只物ではない。
そしてやっぱり現れる そのケースを狙う第三勢力。
ウェズとスパンキーと美女以外の仲間は 全員殺されてしまう。
↑ この後の ウェズを観ると よっぽど紳士な覆面さん。
いつの間にか消えてるスパンキー。
紳士な手つきで 人質に取られる美人さん。
ウェズの明日は どっちだ!?
この軽いサクサク感が ウェズ映画の魅力だなぁ。
2000万ドル盗んで 終わりなわけがなく 巻き起こる災難!
だが 仲間は誰一人見捨てないマインドの ウェズは
もうやるっきゃないという 諦めの境地で 巨悪に挑んでいく!
感想です!
↑ 右か 左か 真ん中か。 それが問題だ。
やっぱいいなぁ。 ウェズ作品の べたつかない面白さ。
今作の キャッチコピーは 「完全強奪 俺が狙う」
ただのクソ犯罪者じゃねぇかって感じだが ウェズが言うと
思わず「頼む!」と 膝を打ってしまう心強さに 早変わりである。
キャッチコピーに違わぬ 最後の総取り、言わば完全強奪。
今作の ウェズも やはりタフ。 そして有言実行の漢なのですよ。
↑ さすがに 疲れてるウェズ。
今作の魅力は ウェズリーズ12で 現金強盗するという
オーシャンズ12みたいな スタイリッシュさがあるところだ。
違いは そのトゥエルブが 皆殺しにされたってところかナ…。
メンバー同士の絆も 熱く堅いものだったが、
メンバー内に 裏切者がいて 銃の弾が 空砲にすり替わっていた。
一体だれなんだ…。
だが 容疑者が ウェズを入れて3人という少なさなので
もう2~3人残しといても良かったんじゃないかとも思った。
↑ 君も オレ流だろ?
↑ 美人さんになんてことを…。
一人は なにかにつけて スパンキー流とほざく
漆黒の落合博満こと スパンキー。
もう一人は 敵に捕まり 根性焼きや 灯油を 頭から かけられたりと
散々な目にあう 美人さん。
どっちが裏切者かなんて 火をみるより明らかだ。
だが、個人的に 第3の選択肢で
ウェズが多重人格者で 指示を出して殺してたとかも いいなぁと思った。
↑ ここまでギリギリに タバコ咥えられるんすね。
そんな ウェズ部隊を 皆殺しにしたのが
ロシアンマフィアの アレクセイ・クチノフだ。
病気のせいで 常にプルプル震えていて 怖い。
では なぜコイツが ウェズ達を 襲ったのか。
ぶっちゃけてしまうと アタッシュケースに入っていたのは
ゴッホが描いたという お花の絵だった。
↑ 嘘つきだらけだよ この映画。
↑ その絵を 亀仙人のように抱えて逃げるウェズ。
しかし、そのゴッホの絵は 実は偽物。
画商と画策して、絵を本物ということにして 紛失することで
保険金6500万ドルを 手に入れようという腹だ。
だが その絵は ウェズが持ち去ってしまった。
確実に処分するためには ウェズから取り返すしかないという
なかなか いい敵対バランス感覚をしている。
↑ 痴漢ウェズ。
↑ 義理堅すぎる 憲兵さん。
あー…、この人の名前なんだっけ?
ここにきて この映画の あっさり塩味ゆえの 弊害が。
登場人物の名前を全く覚えていないし、
Wikiにも 取り扱われてないので 調べるのメンドクさい。
じゃぁ憲兵なので 憲兵さんで。 その彼女なんだが
コーヒーを買っていたところ 運悪く ウェズとエンカウントしてしまい、
事件に巻き込まれていき、ついでに 乳も揉まれていく。
↑ その自信、オラにも分けてくれーっ!
これが先程、「テレクラ☆パラダイス」と言った所以で、
今作、ウェズと憲兵さんの テレクラ捜査線で物語が進む。
一歩先を進むウェズと、それを追う憲兵さんという構図なのだが
ONE通話で かならず一言 ウェズが猥談を挟むので
ただの 下手クソなテレクラじゃねぇか!となるのだった。
↑ これで濡れる女性いる?
こんな言葉選び、一朝一夕で身につくもんじゃねぇ。
そして (こういう言葉が すらすら出てくるような男になりたい)という
出所不明な憧れも 不思議な気分にさせる。
何より 憲兵さんの 下腹部には 効いているではないか。
奴のセリフで 女性が濡れるのかどうかは さておいて
憲兵さんの 2塁って一体どこだよ…と仕事中に考えちゃうときがある。
↑ ヒュー!!
やっぱウェズの 重みのあるウェズキックを…最高やな!
ウェズ映画の何がいいって 観たいもの魅せてくれるっていうね。
ストーリーに期待してんじゃなくて ウェズに期待してるってのがある。
今作、強盗に 身をやつしているウェズだが
案の定、実は 元デルタフォースという経歴の持ち主だ。
↑ ヘリは盗まんで ええやろ!
かつて 上官の無茶な指令で 戦友が死亡。
ブチ切れたウェズは上官を ポキポキと折り畳み、
尾崎豊の斜め上を行く 盗んだヘリで 空を飛び、
町に 降りたち 戦友に献杯を捧げる。
途中から 漢気が 明後日の方向に飛んでる気がするが、
かっこいい…で誤魔化されるので 無問題だ。
↑ お前の車じゃねぇから。
さらにさらに、この滑らかに車を盗む
ナチュラルボーン・グランドセフトオート。
「ウェズで世界は回ってる」とでも 言いたげな 外道ムーブが
(あぁ、僕 今 映画観てるなぁ。)と 程よい現実感に浸らせてくれる。
出会いがしらにウェズ。 立ちションしてたら側にウェズ。
畳みかける 日常系ウェズに 君は笑いをこらえることが出来るか!?
↑ 100点満点の回答の 敵モブ。
コイツのことばかり書いてると レビューが終わる気しないので
オチまで言ってしまうと、実は裏切っていたのは 美人さんだった。
もう裏切者は スパンキーでいいだろ。と決めつけていたので
初見の時は まぁまぁ驚かされた。
それぐらい あの拷問は 本気にしか見えなかった。
だって 灯油を 頭からドリフの如くかけられてたじゃない!
(気合かぁ…)って顔の 納得せざるを得ないウェズ。
今作、敵も味方も 気合ブリバリだ馬鹿野郎!(ビキビキッ)
フリでもいいのに 金の為に ガチ拷問を受けていた美人さん。
彼女が ウェズを計画に巻き込み、仲間をハメ殺したのでした。
同じドMとして レベルの差を感じてしまう。 跪くしかない…。
今思えば ウェズの見ていないところで 拷問していたのは
一体なんだったんでしょうか? この美人さん、プロのMだな?
↑ 第4の壁突破の 拷問とは たまげたなぁ…。
↑ やり方がへタッピすぎる。
だが、ウェズも そんじょそこらの男じゃない。
そこらの男なら 「俺のこと 好きっつったじゃぁん!」と泣き喚いてるが
ウェズは 「それならそれでいいか」で終わる。 憲兵さんもいることだし。
この映画で 恋も株も 似たようなもんだと知った。
落ちそうになった次に行く。「いちご100%」から 恋の極意は
ラッキースケベは座して待てと学んだが 待ってるだけじゃ 恋は来ないのだ。
↑ てめぇが やったんだろうが!!
そして 爆発たっぷりの カーチェイスをやるのは いいんだが
ラスボス殺ったあとに 始まるのが 実にトンチンカンだ。
こういうのって 敵アジトに突撃するときに
やるもんじゃないの…?(小声)
さらに モブの皆さんが 全員JAC(ジャパンアクションクラブ)かってぐらいの
動きを 魅せるので ここでまた 一笑いが起きてしまう。
↑ 身のこなしが もう違う。
↑ いなくなってしまったモブのことも 思い出してください…。
「仲間は絶対守るぜ!」とキラキラした目で言う ウェズさんだが、
轢いたらゴメン的 ベタ踏みアクセルなところを観ると
正確には 「仲間は絶対守るぜ!
あとは知らん。」なんじゃないかと思う。
ウェズお前、リルルを見習うんだよぉ!
そう、ここなんですよ。 片手で足りる この映画のいいところは。
昨今の マーベルとかDC映画の 基本は世界を守るに騙されがちだが
(まぁ普通そうだよなぁ。)と 初心にかえるぐらいのパワーがある。
自分と家族のことで 手一杯なんだよこっちは!
そう言われちゃ ウェズの邪魔をするわけにゃいかねぇなって話になる。
あまりにぶっ飛んだ映画を 観た後 地に足着いた今作が
マトリックスから 現実に戻してくれる。 そういう映画ですね。
↑ ここの ウェズ可愛い。
最後のオチも 冷ややっこに 塩かけて食ったような感じだ。
愛国心とウェズを天秤にかけたら とんでもない速さでウェズに傾き
憲兵の職を辞する憲兵さん。 実は 本物だった ゴッホの絵。
「そう…」という言葉しかでないぐらい こちらの感情をリセットしてくるが
おかげさまで (よし寝るか!)と何か成し遂げた気分にもなれる。
憲兵さんと ペチペチ叩きあい デレデレするウェズを観ながら寝れる幸せ。
イチャついて始まり イチャついて終わる。
終わりよければ 全てウェズ。
今作は 確実に ブックオフの500円コーナーに置いてある。
なので明日の牛丼を見捨てても 買ってください。…買うんだッ!!(豹変)
最後に一言。 「買ったあとは知らん。」
この あまりにリアリティな画には 笑うしかないだろう…。(全敗)
本日はここまで! お時間いただきありがとうございました!
『今日のMILF』
憲兵さん。
休日にウェズと 遭遇という
特大不運とダンスっちまったMILFだ。
その後 ウェズに乳揉まれたり、テレクラしたり
だんだん ウェズに惚れていく。(理解不能)
↑ もう ウェズを逮捕したいのか 会いたいのか分からん。
しかし、憲兵なのに 捜査能力は本物だ。
ウェズの下ネタにめげず、拾えるヒントは しっかり拾い、
ついに ウェズと肩を並べる。 そして電話抜きでも 結局 下ネタをもらうのだった。
↑ セクハラが過ぎる。
でも 正直、ウェズと憲兵さんの今後より
学生時代に何かあったであろう 敵モブの過去の方が気になる。
何も言わなくていい!
俺は お前の味方だぞ!(命乞い)