1月1日に起きた 能登半島地震。
この日は 朝から 飲みに吞んでいたが
一気に 酔いが冷めていったのを 覚えている。
その後は とても新年を 祝う気になれず解散。
次の日も集まったが、飲んでも飲んでも酔えないのと
イクラの味を いつもより感じない。という具合だ。
テレビに映る あまりに現実離れした光景。
まさか元旦に起こるとは…と 季節や時間を選ばない
自然災害の 破壊力に 改めて身震いしてしまう。
だが そんな恐ろしい光景のなか
何よりも 光り輝いていたのが 一人でも多く救おうと動いている
自衛隊や消防、医療機関の方々だ。
かつて 「人と言う字は 互いに支えあって人となる」という名言を
プロフェッサー・金八が言っていたが、
ニュースから流れる映像は まさにそれを体現しているかのようで
「パっつぁんは 正しかった…」と 静かに涙が こぼれたのだった。
これだけ酷い状況になると それに乗じて 犯罪に走るクズも出るが
少しでも状況をよくしようと 踏ん張る人たちもいる。
この人間の底力…なんつーかなぁ、人間ナメんなよ精神。
今回レビューする映画は それがビンビンに溢れた映画だ。
というわけで 今回と次回は
何されても立ち上がる人類ムービーをレビューします。
それでは まず第一弾 『バックドラフト』レビューです!
『バックドラフト』 (1991年)
家も 町も焼く炎、しかし そんな炎よりも 熱い野郎共がいた!
火災の激戦区シカゴで 暴れ回る 一癖も二癖もある消防士!
奴らが いる限り、シカゴに涙は流れねぇ!
だが、火災と同時に裏で動く 謎の放火事件。
市民が助けを呼ぶ声ある限り、奴等は サイレンと共に現れる!
軽くあらすじ!
ぅ私の記憶が確かならばぁ、(鹿賀 丈史)
舞台は 1971年。 アメリカのシカゴ。
そこは 絶対に働きたくないと 評判の 火事の激戦区。
そんな火事を相手にする猛者たちが シカゴ消防17分隊だ。
↑ 観終わったあと 観るとまた泣けますよ…。
17分隊舎で 兄弟喧嘩しているのは マカフレイ兄弟。
兄のスティーブンと 弟のブライアン。
なぜ 大人も逃げ出す職場に 子供がいるのか。
それは 彼らの父親が 17分隊隊長にして 伝説的な消防士だからだ!
↑ 僕の パパ上は カート・ラッセルだぞ!(マルフォイ節)
優しくて力持ち。 火事からは 絶対に逃げない
兄弟2人の自慢のパパ。 どっからどうみても カート・ラッセルだよ。
そんななか 今日も のっぴきならねぇ火事が 発生だ。
その修羅場に 息子(弟)を連れていく この余裕っぷり。
なるほど。 こいつは伝説だ。(白目)
↑ タイチョウ ミズカラガ!? サスガダァ…。
↑ パパ―!! (スネ夫ボイス)
現場につくなり すごい速さで少女を救いあげるパパ。
「見てるかマイサン!」と言いたげに ウィンクをしてみせるが
救出した後 なんと 火事になった部屋が ガスで爆発。
至近距離から 爆発を喰らったパパは 伝説的に 殉職。
追い撃ちで パパのヘルメットが 息子の前に
叩きつけられたのだった。 ちょっと無慈悲が 過ぎないか?
↑ その様子を パシャパシャ撮る外道。
↑ 鏡月でも 用意したんやろなぁ。
あれから20年!(綾まろ)
シカゴに あの火災現場にいた息子
ブライアンが 帰ってきた。 一気に 胡散くさくなって。
今まで 職業が まるで安定しなかったが、
ついに パパと同じ消防士になる覚悟が 決まったらしい。
だが トラウマは やはり消えず、「17分隊だけは 勘弁して」と
赴任地を決める人に 1ケースほど 酒をワイロとして渡す。
禁酒法は 1991年まで 続いていた…?
↑ 兄貴と同じチームにされた挙句、酒も取られたと。
が、ダメッ…!!
ブライアンの行先は 同じく パパの遺志を継ぎ、
消防士になった 兄 スティーブンと同じ 17分隊だったのだ!
願いは聞けないが それはそれとして
ワイロはもらうという姿勢、 けっこう腐ってると思う。
↑ なんで嬉しそうなんすかね…。(困惑)
地獄の17分隊。 その名に相応しい大火災を 初日に引くという
逆ビギナーズラックを ぶちかますブライアン。
その現場に ウキウキで ピクニックに行くかのような
イカれた 17分隊メンバーたち。辞めるなら今だ。と エールを送るしかない。
↑ひぃぃぃぃっ!?(一般通過視聴者)
安全な部屋から観てるはずなのに 逃げたくなるしかない。
そんな弛緩したケツを叩いてくるかのような カート・ラッセルの演技。
ドSだよぉ…(恍惚)
同じく 命がけの現場で 兄貴にケツを叩かれる 弟ブライアン。
だが悲しいかなぁ。 新人特有の もたつくムーブが
社会人なりたての あの頃の吐き気を思い出させてくれる。
↑ この救護班、余裕ありスギィ!
しかし そんな過酷な環境で自分なりに頑張るブライアンだったが
全力で救出できたのは マネキンだった。
当てが外れた ブライアンだったが
さらに 兄弟と 同じ職場とか 僕なら絶対嫌だ!
しかし 火事の現場は いついかなるときでもやってくる。
果たして ブライアンは 一人前の消防士になれるのか!?
全ての現場で命を懸けて戦う人達に 感謝したい!
感想です!
↑ うわ熱っちぃなこれ。(全力逃走)
炎と戦う男たちを描いた 激熱ムービー、
それが この『バックドラフト』だ。
CGなんて 手ぬるさを 一切感じさせない
「怖えーだろ!? これが火事だバカ野郎!」と
吠えんばかりに 襲い来る ガチ炎。
、まさに90年代の本気の 熱さだ。
観てるうちに 我が家のガス栓が 気になってしょうがなくなるのは
おそらく僕だけではないだろう。 …え、僕だけ?(意外そうに)
↑ これどうやって 撮ったんでしょうね…
火は便利だが 絶対に手に負えないレベルまで使ってはいけない。
意思をもって 動き回るかのような動きは まさに生き物だ。
メラゾーマとか ベギラゴンってこんな感じなんだろうなと思う。
恐ろしいがゆえに 美しい。
もはや エロさすら感じる 炎の演技が 今作の最注目ポイントだ。
↑ 見つめ合うと素直におしゃべりできない兄弟。
そして今作の主役の マカフレイ兄弟。
兄貴のスティーブンに至っては パパそっくりの
カート・ラッセルに仕上がっていた。 いやヒゲ剃っただけやんけ!
兄弟の仲は 観てるこっちが 気を使うぐらい 不器用に すれ違っている。
ブライアンが 女の子で 弱気な 幼馴染だったら
恋愛映画に 突然変異しそうなソレだ。
↑ 好き…!(トゥンク…)
今作のカート、カッチョかわいい。
(本当は 弟のことを 心から心配してるのに
出てくる言葉は アタイの気持ちとは 正反対。
あーあ、どうしたら 素直になれるのかナ…。)
そんな 兄貴の スウィートな葛藤が 伝わってくるようだ。
↑ 兄貴の 不器用な愛が 弟を襲う!
しかし その愛が 全て修行に変換されてしまっているので
弟としては 兄貴からピンポイントで いけずされてるとしか思えない。
0はなく 100しかない 炎のように熱い 修羅の愛。
それを受け止めるには 身を焦がすしかないのだ。
重いぜ! カート!
↑ デニーロも いい味だしてますよ~。
出火か放火か。 それを判断するには 膨大な知識、
そして観察眼が 必要だと 今作で 教えてもらった。
物語は 火事の消火と 連続放火魔の追跡で進んでいく。
サスペンスと ディザスターの 見事なバランスの融合。
さらに 裏で動く 巨大な権力。
デニーロとカートという 二大巨塔を 別の舞台で動かし、
住み分けさせることで 存在感を喧嘩させることなく 引き立て合い
その2人の架け橋に 弟で 主人公であるブライアンを配置!
映像もスゴイが ストーリーも 一切の隙がない完璧さだ。
↑ 隠し切れない悪代官オーラの 議員。
↑ 間抜けは みつかったようだな…。
こういうカマかけるシーン めっちゃ好き。
果たして連続放火殺人事件の狙いはなんなのか?
ぜひ、君の目で確かめてみてくれ!
そんな骨太ストーリーを どっしりと支えるのが 根底にある
人命救助のために 命をかける消防士への熱いリスペクトだ。
↑ 英雄ってのはさ、なろうとした瞬間 失格なのよ。(某弁護士)
自分の命を省みず 火の中に飛び込む男たちは
観ているだけで 胸に迫ってくるものがある。
「気づけば身体が動いていた。」 まさに人間ナメんなよ精神、
そして 恐怖と戦いながらも 人間が魅せる 勇気と愛の美しさだ。
偉そうに書いているが、いざ自分が こういう状況に置かれたら
どんな行動を 取るのか。 まぁおそらく フリーズだろうが
こんな男たちのように 動いてみたい そう思わせてくれるのだった。
総評です!!
思わず 敬礼してしまう映画は 名作。(個人調べ)
今作の心臓は やはりカート・ラッセル演じる
スティーブンだ。 先程も書いた 不器用兄貴だが
最後まで タメに溜めた 怒涛のデレに
涙しない人間は なかなかいないだろと思う。
↑ よっしゃぁ!!
↑ んもう~!! じれったいぜぇ!!(ニコニコ)
だが実は 肝心の弟が見てないところで
ところどころで デレているのが 僕の心を コチョコチョと
掻き毟ってくる。
弟が バカにされたら 拳で黙らし、
「別に わざわざ言う事じゃねぇや!」と言わんばかりに
弟の前では デレ隠ししてみせる。
えーと、こういう兄貴キャラって どうやったら
嫌いになれるの?(ほよよ~?って顔で。)
↑ お前は 消防車の上で 盛ってただけだろうが!(怒号)
だが 兄貴も 完璧じゃねぇ。 そりゃもう
そんじょそこらの人間よりも 人間臭い。
自分の無茶な消火突撃で 部下が瀕死になれば
自分を責めて 静かに涙を流す。 火災と部下たちの板挟みで
スティーブンの心は もうボロボロだ。
↑ いったれスティーブン!
だが スティーブンは 屈しない。
なぜかって? そこに助けを求める人がいるからさ!(号泣)
この年齢になると 奴の一挙手一投足で
僕の 涙腺も ボロボロ。 とにかくカッチョいい。
↑ (´;ω;`)ゞウッ…
好き…!!(敬礼)
終盤の スティーブンのデレは
まさに バックドラフト。 感情の爆発だ。
僕にも 弟がいて この台詞は
「いつか言いてぇ~」セリフリストに入っている。
だが 僕よりも 弟の方が 5億倍 優秀なので
僕が 言っても このセリフの重みが 全くでない。 ので使いどころもない。
どっちかっていうと 「兄より優れた弟なぞ存在しねぇ!」を
使いまくってるところが 僕という人間の 悲しいところだ。
↑ 言えたじゃねぇか…
映画の冒頭シーンの台詞を
最後に持ってくるのも 粋と言うしかない。
同じセリフでも 様々な 骨太ドラマを経て
とんでもないカロリーになって しまっている。
まさに消防士という人生を
ギュッと一本の映画に 詰め込んだ名作。
朝も昼も夜もなく 働く消防士たち。
自分の仕事に愚痴ってるのが ばかばかしくなる次第だ。
そして 能登半島地震の 復興のために 頑張っている
全ての人たちにも 頭が上がらない。
僕に何かできることはないかと
行きつけの 本屋さんにも 募金箱があるので
来店する度に 500円ずつ募金させてもらっている。
とりあえず半年ぐらいは続けるつもりだ。
実は 「僕が被災した時は 助けてくれ!頼む!」という
下心が なくもないが 95%真心な気持ちで 募金しております。
だが 今回の地震につけこんでの 12万円で ブルーシート詐欺。
あんな 良心を ドブに捨てたような輩は もう地獄行き確定だが
こんな人間ばかりじゃないと信じたくさせる映画、
心が へこたれたら ぜひ今作を観て 魂を燃やしてみては いかがでしょうか!
本日は ここまで! お時間いただきありがとうございました!
『今日のMILF』
↑ 後光が視えます…。(拝みながら)
カートの 奥さん。
スティーブンの 度を超えた消防士バカに
嫌気が差し、絶賛別居中。
↑ ママ~!!
だが スティーブンが 部下を瀕死にさせたことで
心がガタガタなのを察知し、 一緒に寝てくれる 聖母系MILFだ!
足の絡ませ方が 非常にポイントが高いですね。(眼鏡クイッ)
↑ 行け! ラブホとか!
タイトルが『バックドラフト』だからって
安易に 消防車の上で おっぱじめるのは どうかと思う。
情炎の 火事は
火元から絶たねぇとなぁ!?(放水銃を構えながら)
↑ こうしてみると どヤンキーですね…
次回 あの漢が ナメた宇宙人に ガチビンタ!?
地球人ナメんなよ映画、レビューです!