HO！HO！HO！ メリー・クリ○○ス！！
今年も 自分をサンタクロースだと思い込んでる精神異常者、
即ち わしことサンタさんが このクソブログに 降り立ちましたよじゃ。
降り立ったのは クリスマスの片付けが 完全に終わった
フェス後の 更地だけどな！
クリスマス以外のサンタなんて ただの頭をやられてるジジイじゃない…。
めちゃくちゃ忙しい仕事日を バックレて
６日後に のこのこ出社してきたって感じの
この殺されて当たり前の空気。
「あー、地球時間のクリスマスね！」なんて
宇宙規模の言い訳で このサンタを許してもらいたい。 ダメ？ ダメか…。
さて 人の心を 生かしもするし 滅ぼしもする奇跡の祭りクリスマス。
そんなクリスマス前に せこせこ部屋の掃除を 始めていた刺身好きくん。
普段の掃除だったら なぁなぁにやって
（こんぐらいで エエやろ…）と 終わらせてるんじゃが
下心って 人間を 次のステージに導くんじゃなって。
ビックリするぐらい 隅から隅まで しっかり掃除して
素敵な 『きしむベッドの上で 優しさ持ちより』Nightを
過ごしたらしい。
最近、全てにおいて褒められてなかったけど
久しぶりに褒められたと 刺身好きクンは 嬉しそうに言っておったなぁ。
そう自己評価が低いやつほど 褒められた時に ブチ上がる。
今回レビューする映画は そんな男を マルチバース級に
褒めたらどうなるかを 描いた傑作じゃよ。
自分の人生を豊かにしたきゃ 己の駆け抜けた軌跡を褒めてやれ！
『素晴らしき哉、人生！』レビューじゃ！！
『素晴らしき哉、人生！』 （１９４６年）
主演・監督は 『スミス都へ行く』の
ジェームズ・ステュアート＆フランク・・キャプラの黄金コンビ！
自分を殺し 他人の為に生きてきた男は
度重なる苦難に ついに絶望してしまうのだが
そんな男に奇跡が起きる！
「クリスマスなんだから まぁいいか！」な
ハリウッド映画の クリスマス魔力を堪能せよ！
軽くあらすじ！
※今回完全ネタバレです！ ご注意！！
↑ 今作を フィニッシュしたあと また観たくなる冒頭！
舞台は アメリカの ベッドフォールズ。
クリスマスの夜、そこに住む人々は
ある男の無事を 神に 祈っておったのじゃ。
いきなり「MOTHER2」の最終決戦みたいで
ワクワクしちゃいますなぁ。
↑ 神は 毒霧のように誕生した…？
この牛乳のシミみたいなのは 神様たち。
下界とか いきなり偉そうな括りしてくれるんじゃが、その下界人たちが
ジョージ・べイリーという漢の為に祈ってることに気づく。
偉い神様たちは その熱い祈りに 応えてやる気になり
二級天使のクラレンスに 彼を助けるように指令をだすのじゃった。
↑ 童貞は 翼のない天使って それ一番言われてるから。
そういう訳で 呼び出されたクラレンスくん。
そのジョージを助けることで 天使の翼がもらえるように条件つけていく。
二級天使が 神相手に立ち回るなんて やるじゃない！
翼をもらえるってことで 俄然やる気になるクラレンスくんじゃが
まさか、ランドセルの「天使の羽」をくれるって
詐欺じゃないでしょうねぇ？（疑心） ワシ基本 神しんじてないから。
こうして ２００年羽無しだったクラレンスくんは
神と共に ジョージの生い立ちを調べ始めるのだった。
早く助けに行きなさいよ。 これだから全知全能は…（呆れ）
↑ すでにイケメンなジョージ兄貴。
神様パワーの一つ 千里眼で 過去を見始めると映る子供。
それが 今作の主人公 ジョージ兄貴じゃった。
シャベルで 氷を滑る遊びを興じる兄貴たちじゃが
兄貴の弟 ハリーが なんと勢い余って 池に落ちてしまう。
つか これ ガチ氷水っぽくて 演者さんたち
ダチョウ倶楽部ばりに身体張ってるなぁと思った。
↑ ハリー、これでもう兄貴に頭 あがりませんねぇ！
誰よりも速く 氷の池に飛び込んだのは 兄貴だった。
しかし そのせいで 兄貴は 左耳が聴こえなくなってしまう。
なんで 全身浸かった弟が無事で
兄貴が 聴覚もってかれるんすかね…。
またある時の バイト先の薬屋での兄貴の男気エピソード。
↑ ガウワーさん 好き。
薬屋兼カフェのオーナー ガウワーさんは
息子を亡くしたショックで いつもの薬を間違えて 毒薬を入れてしまう。
それに気づいた兄貴は ガウワーさんに
耳を バシバシ叩かれながらも 間違いを諭すのじゃよ。
ワシが１２歳じゃったら 鼻水垂らしながら配達しちゃうね。
↑ 漢は 全てを包む 大海原であれ！
毒だと気付き、兄貴に 泣いて謝るガウワーさん。
「このことを 誰にも言わない」と約束する 漢、ジョージ兄貴。
ここ何回も 巻き戻して観ちゃうんじゃよねー。
いきなり泣かせてくれるじゃない。 もう神、こえてるだろ この慈愛。
自分を傷つけながら 人を助けてゆく兄貴。
そうして 捻じ曲がることなく 兄貴は そのまま大人になっていった！
↑ なろう系みたいな神が もう１９４６年にいたんすねぇ。
弟の為に 聴力をなくし、諫めるために 叩かれ、
自分より人の為に 頑張ってきた兄貴！
大人になったら 自分の夢の為に生きるのさ！と息巻くが
そうは 人生の理不尽が許さなかった！
人として正しいことをしているのに 襲い来る現実。
そのリアルに クリスマスが奇跡の鉄槌を下す！
素晴らしき人生には こう叫べ！ メリークリスマス！！
感想です！
ワシ、もう少し 人間を信じてみたくなっちゃった…。
この映画の 素晴らしき哉なところはやはり 終盤の
頭が どうかしちゃいそうになる ハッピー連撃。
そして観終わったあとの 現実との落差からくる目眩がね。
↑ 夢に溢れた兄貴が 眩しい。
だが その最後の奇跡に辿り着くまでに 兄貴に襲い掛かる
『渡る世間は鬼ばかり』な 試練の数々。
クソみたいな金持ちや尊敬する父が亡くなったりなどの
ままならねぇ壁が立ちふさがり
世界を旅し、建築家になり 橋や高層ビルを造りたいと思い描いた夢と
実際の人生との差に へこたれてしまう。
そして 刺身好きクンは それを観るたびに
「分かる…分かるぜ 兄貴…！」と
勝手に 兄貴に同調してるのじゃった。
↑ ここで逃げないのがジョージ兄貴なのだ！
父が亡くなり 経営していた住宅金融会社を 継ぐことになった兄貴。
お客様の為の 真心経営で 全く儲かってないのだが
父の代から 会社を潰そうと いけずを仕掛けてきた金持ち、
ヘンリー・ポッターが 兄貴に牙を剥く。
スネイプ先生も マルフォイくんも言ってたけど
やっぱポッターって クズじゃね。
↑ 正論なんだけど 言い方がムカつく。
改心しなかった世界線の スクルージおじさんかな？と
思わせるポッター。 金にがめつく 他の人間は一切信用しない。
家賃が バカ高い不動産経営をしており 兄貴を疎ましく思い、
まぁ見た目通りの性格ですな。
でも足が不自由だし、こいつなりに 努力してんだろうなとも感じる。
↑ 当たり前だよなぁ？
↑ 頼りになり過ぎる メアリー姐貴。
そして兄貴と結婚する 激マブさんのメアリー姐貴。
兄貴の伴侶に 相応しい 最高にイイ女じゃよ。
サンタが 「イイ女」なんて 言っちゃって大丈夫なのかってなったけど
ホント それ以外に 形容できない 心がイイ女なんじゃ。
新婚旅行を 棒に振っても なんにも言わないもんね。
兄貴も 「結婚に関しては妥協しない」って言ってるけど
マジで 手加減なしじゃな…。
でも 吉田沙保里なんかも 兄貴にピッタリじゃと思うよ。
↑ 成し遂げたぜ！
ポッターの アバダケダブラ級の妨害にも めげず
ついに 兄貴の住宅街が 完成するのじゃが
自分のことのように嬉しい。
誰からも 好かれる兄貴じゃが 視聴者まで
メロメロにするのは やりすぎだよ～。（にっこり）
兄貴の人柄に惚れて 移住者も続々。
「終わりだな、ポッター！（マルフォイくん）」と
ここで終わってもいいぐらいなんだが 兄貴の叔父が やらかす。
↑ これは プロの恫喝ですわ。
やさしい人ほど ブチ切れさせるとヤバいって
それ一番 言われてるから。（震え声）
銀行に預けるハズだった ８０００ドルを
無意識のうちに ポッターに渡してしまう アホ叔父。
もちろんポッターが それを 教えるわけがなく
方々 探し回る兄貴。
さらに マズいことに クリスマスに 会社の監査が入り、
８０００ドルがないと 不正所得で 捕まっちゃう。
↑ 兄貴も 人の子じゃったか…。
家に帰るも 家族に こんなこと言えるわけがなく
妻や 子供たちに 当たり散らしてしまう。
こんな兄貴、気持ちよくねぇよ…。
そしてついに 兄貴は 最後の手段、
事故死での 生命保険の金策を選んでしまう。
果たして 兄貴の運命やいかに！？
総評です！！
壁に ぶつかった時、 自分が積み重ねてきたものの
大切さに気付ける名作じゃな！
自分の夢を捨ててまで 他人の為に頑張る兄貴を観ていると
『タイタンズを忘れない』にでてくる
「覚悟はなかった。 だが やるしかなかった。」
というセリフを思い出す。
そしてついに 自分の命を投げ出すところまで来てしまった。
つか、ここまで来ちゃう前に 神は もっと早く助けに来なさいよ。
まぁ、ハナから期待してねぇけど。
↑ １１０番プリーズ！
↑ そんなこと言わないでぇ？（猫なで声）
終劇間際に やっと登場の 二級天使のクラレンスくん。
見た目は ジジイだし、翼が無いのも手伝って
完璧なジジイと言う他ない天使じゃよ。
追いつめられ過ぎて ついに 見ず知らずの天使にまで
愚痴りだす兄貴。自分なんて 生まれなきゃよかったなんて言い出す。
↑ 二級天使とは 思えないトンデモ能力。
すると 「それなら簡単だよ。」なんて
ドラえもんチックに返してくる クラレンスくん。
なんと 兄貴が生まれなかった世界に 改変してしまった。
でも、 これでもう８０００ドルの心配しないで よくなったよ。
勝ったッ！！ 「素晴らしき哉、人生！」 完ッ！！
↑ 氷水に落ちる ダチョウ倶楽部な運命は 変えらないみたいですね。
↑ ガウワーさん…！
なんてことにはならず 兄貴のおかげで 助かった弟は
兄貴がいなかったので 死亡。
ガウワーさんは 兄貴がいなかったので
毒薬を配達し 病人を 殺してしまったので
２０年投獄のうえ、廃人化。
↑ せめて動物たちが 生き生きしてる草原にしなさいよ！
故郷は ポッターに乗っ取られ、売春街になり
兄貴の住宅街は よりによって墓場に。
↑ ありあり…全然あり…（小声）
メアリー姐貴は 結婚する兄貴が いないので
地味メガネっ子に… アレ？ これは結果オーライじゃない？
正直 ポッターの妾になってるとか
もっと悲惨なの 想像してたから こんなもんで良かった。（感覚麻痺）
あ、 そのおかげで 子供たちは 消滅しました。（頭を抱えながら）
↑ ちょっと寄り道したけど 兄貴は やっぱり兄貴だぜ！（歓喜）
兄貴一人がいないだけで 町一つ終わってんだよなぁ…。
兄貴、これでも 自分なんかいらないなんて言えんのかい！（熱血サンタ）
自分がいない世界で 自分の残してきた足跡の大きさに
気づいた兄貴は 「元の世界に戻してくれ」と 天使に願う。
すると…？
↑ ブチ上がり兄貴、ホント好き。
メリーっす！！（体育会系サンタ）
いやー、メリークリスマスじゃよね。
まさに テンションの爆発。 兄貴のマルチバースのなかでも
格別に ヤバい世界を見せられて 元の世界に戻ったら
ブチ上がるしかないって寸法よ！
↑ 金なんて低俗な観念から解放された兄貴。
↑ お楽しみは これからだぞぉ…！
もはや 究極のポジティブ人間になった兄貴に
８０００ドルなんて 屁のツッパリですよ。
さらに 夫の異変に気付き 会社に電話した メアリー姐貴は
住宅街の 住民に 寄付を募るのじゃった。
良妻賢母という言葉は 姐貴のためにあるッ！！
↑ 兄貴の進んできた道は 間違ってなかったんやなって…（落涙）
正直 （８０００ドル失くした 叔父が リカバーしろよ）なんて よぎったが
馬鹿野郎、今夜は クリスマスだぁ！？
固いこと抜き抜き！ 兄貴の誠実な人柄に惚れた住民たちが
金を持ち寄り、８０００ドルを優に超えるドルを持ってきてくれた。
↑ このシーン めっちゃ好きなんだ。
逮捕状を持ってきた おっさんも 粋ですよ。
笑顔で ビリビリに破き 皆でクリスマスソングを歌う。
ハッピーカラメオオメ 義理人情マシマシの
まさに 二郎系ハッピーエンドというしかない最高のシメ。
あ～、 観るたびに 脳が焼き切れそうになるんじゃ～。
↑ この訳、金持ちより 豊かなって表現のほうがいいと思う。
クラレンスくんも 翼をもらい、天に帰っていった。
そして 蘇った（？） 弟のハリーが 言う。
「町一番の 豊かな男に乾杯！」
夢は叶わなかったが 夢が叶った以上の人生が 兄貴には 待っていた。
１分１秒 何かが欠けても この二郎系には仕上がらない。
素晴らしき哉、人生。 観るたびにそう思う映画じゃよね。
まぁ兄貴の 高潔な人格ありきの話じゃけどね。
刺身好きクンが いなくなっても 誤差ぐらいのレベルで済みそう。
あ、ポッターは ダンブルドア先生の 忖度のおかげか
特に お咎めなし。 まぁいいでしょ。 ポッターも兄貴の人生の一部だからね。
普段だったら ポッターが 破産する ウシジマくんエンドが観たいけど
そんなクズに構ってる暇なんか クリスマスには ないのじゃよ。
観終わったあと 心が広くなること間違いなしの今作、
ぜひ お正月にも見て 自分の人生の足跡を 振り返ってみて欲しい。
本日は ここまで！ お時間いただきありがとうございました！
「今日のMILF」
↑ 男前すぎるッピ！
メアリー姐貴。
彼女がいなかったら 間違いなく 兄貴 潰れてたなぁ。
ポッターの嫌がらせで プチ大恐慌みたいになった時も
自分たちの新婚旅行費用を 住宅ローンの客に 配っていた。
↑ こ、子供の会話じゃねぇッ！？
実は子供の頃から、兄貴が好きで
恋のライバル、バイオレットと バチバチ火花を飛ばしていた。
そして この年齢にして
３０代後半を感じさせる 女の喧嘩のドロドロ具合よ…。
↑ タクシードライバーの アーニーも好き。
人がイチャイチャしてる時に
イヤミったらしく このセリフを囁いてやるのが 僕の夢です。
そして 正月休みが始まりましたが
始まっちゃったら 終わっちゃうじゃないか。（真理）
仕事納めの時が 一番上がって あとは萎むだけなんだよなぁ…。
何回も巻き戻せたら マジで 素晴らしき哉だぜ！