♪心のなか いつもいつも 描いてる。
夢をのせた自分だけの世界地図。
名曲「夢をかなえてドラえもん」の一節だが、
心のなか いつもいつも描いてたのは 15年ぐらい前から筆が止まってるし、
自分だけの世界地図は 隅から隅まで 真っ黒に塗りつぶし、
のせてた夢のほうは 多分、気付かないうちに 途中下車した。
♪大人になったら忘れちゃうのかな?
そんな時には 思い出してみよう。
そんな心を救い上げてくれる アフターケアを忘れない
僕よりも 大人な ドラえもんの歌。
この歌を よだれを垂らしつつ 無意識に口ずさむようになったら
心身ともに かなりマズい。
そうさ、心が ドラえもんに会いたがってるんだ。
そういや 去年の今頃も 「不思議風使い」レビューしてたし
この時期は 現実逃避を さらに研ぎ澄ますんやなって。
というわけで 「言われた通りに仕事してればいいんだよ!」と言いたげな
12月の仕事の 忙しさ。 頭も 思考停止に 陥りがちだ。
大人になれば分かる 大多数の定説に 同調する世渡り。 それも手だろう。
だが それに従うだけでいいのか。もっと 効率がいいやり方があるんじゃないか。
例えば 「天動説ワッショーイ↑↑」なんていってる パリピ集団に
僕が「実は 地動説ってのが あってぇ。」なんて 新しい息吹を吹き込めば
その パリピ共も 何かが 変わるかもしれない。
九割九分 叩き殺されるだろうけど。
今回、僕が求めた ドラ映画は
そんな 疑いもしない定説に 喧嘩を売る映画だった。
世界の定説を 異説で塗り替えろ!
『ドラえもん のび太の月面探査記』レビューです!
『ドラえもん のび太の月面探査記』 (2019年)
君は 月のウサギを信じるか。
あらゆることが 科学的に解明されていく
近未来2023年! それに反して ロマンが減っていくが
そうは ドラえもんが許さねぇ!いつもの のび太くんが
ジャイ&スネに 一泡吹かせようと 始動した
月のウサギ計画! だが 劇場版が そんなTV版の
スケールで終わるわけがなかった!
今、地球の存亡をかけた ドラメンバーの戦いが始まる!!
軽くあらすじ!
※ 今回ほぼネタバレです! ご注意!!
舞台は 月面から始まる。 月面探査機ナヨタケが
岩から出てきた 白い靴下だかヘビみたいなものをキャッチした。
↑ 東京コミックショーが 月面でコントしてんでしょ。(適当)
↑ 月じゃない! ここはソマリアだ!(ブラックホークダウン脳)
しかし、その直後 マシンガンみたいな音ともに ナヨタケとの通信が途絶える。
月面で コレはスクープ映像が過ぎるのだった。
間違いない、月面に何かがいる!(特ホウ王国)
↑ その年齢で この境地は マズいですよ!
場面は変わり、遅刻寸前で 社畜のように
泣き喚いてる男の子は のび太くん。
「この世は地獄だ」と 小5にして既に現実を見限ってるふうだが
ニュースに出てきた ナヨタケの記録映像ニュースを見て
遅刻を忘れ、大喜びする。
そう彼は 月のウサギを見たのだ。
↑ そのままの のび太くんで いてほしい。
↑しずかちゃんですら 「バカじゃねぇの?」笑い。 出木杉くんだけが 良心やな。
月面ニュースに映ったものを見た クラスメイトは 宇宙人だの レンズの汚れだの
エクトプラズムだの 思い思いの持論を展開するが
「月のうさぎっしょ!」と 言ってのけた のび太くんにはクラスメイト全員
大爆笑。 素で頭の心配してこないだけカラっとしたクラスですね。
あまりに悔しかった のび太くんは
居候の ネコ型ロボット ドラえもんに この話をするも…
↑ 荒廃した未来からきたネコ型ロボットかな?
ロボットからも嗤われる のび太くん。
しかし さんざん笑ったあと 「まったく のび太らしいや!」と
褒めてんだか 貶してんだか分からんフォローをし、
異説を 現実にする ひみつ道具
「異説クラブメンバーズバッジ」を出す。
↑ テッテレー!
↑ 古今東西の 美女が暮らしている!(遮りオーダー)
この 異説クラブメンバーズバッジは
簡単に言うと 携帯版 もしもボックス。
バッジアンテナに異説を唱えると バッジをつけた者だけ その世界になります。
カルト教団が使ったら ヤバすぎるが、大丈夫。
長い間 受け継がれた異説しか 効果がない。
…じゃぁ世界三大宗教は 適用じゃねえかよぉ!?
今回の異説は 「月にも空気がある。 地球の重力と一緒」
月にいる状態で バッジを外すと ルールが戻り 死にます。
多分、「トータル・リコール」のシュワちゃんみたいになるんじゃないか。
↑ うわぁ…(呆然)
22世紀の 力技で とんでもないスピードで 月を
テラフォーミングしていく ドラえもんたち。
あー、ドラ映画特有の ドラクラフトシーン
嫌なこと 全部忘れられる。
しかも この年齢になると 僕ならもっとこうするなぁと
小賢しくなってるので 妄想するのも楽しい。
↑ ね、粘土ぉ!?
↑ う、うそぉ~ん…(ドン引き)
こいつら いつも軽々しく 生命 造りだしてんな。
「動物ねんど」で うさぎ(ゴーレム)を作り出したドラ&のび。
さらに オスとメスと造りを分けて産みだす徹底ぶり。
ここで気づいたんだけど そういや のび太くんが 「月のウサギだよ!」つって
ジャイ&スネから 「じゃぁ証拠みせてみろよ!」みたいなシーンがなかった。
(月面王国 造り始めてから ウサギ発言を 踊って煽られてたけど)
いつものすぎる流れだから 勝手に ウサギ王国作って 見返すって
ストーリーラインになってるの 53年の積み重ねを感じますよね。
↑ う、うそぉ~ん…(ドン引きPART2)
↑ 優しいギガゾンビと化したドラえもん。
ドラ達は たまにバッジをつけて 月のウサギ ムービット(ドラ命名)たちに
住居の作り方、火の扱い、餅のつき方等を教えていく。
こうして ドラえもんは 彼らに神様あつかい。
のび太くんは いてもいなくてもいい感じになっていったのだった。
って 動物ねんど 子作りできんのかぃぃい!!(時間差ツッコミ)
着々と 出来上がっていく のび太くんの夢見た
月の うさぎの世界。 だが その陰で
動き出す 様々な勢力! わさドラ最高傑作と
自信をもって おススメできる 定説上等ムービー!
物語は まだ始まったばかりだ!!
↑ 八鍬監督の 繊細で丁寧なドラえもんが 大好きなんだよ!
答えが一つなんてつまらない。
たくさんの可能性が あってもいいじゃない。
その可能性を ドラえもんという ロマンで応えた 傑作だ!
↑ その心意気、大事やで、のび太くん!
月に ウサギがいると信じている のび太くん。
この愚直な想いが 出会いの鍵になった。
ウサギ王国建設中に 転校してきた男の子
月野ルカくんが ドラメンバー達を 地球の存亡に巻き込んでいく。
↑ こんな使徒みたいな小5がいるって マジかよぉ!
↑ 出木杉君 かわいい…かわいくない?
スポーツ万能で カヲルくんみたいなイケメン。
クラスに馴染むのは 自明の理だった。 確実に 頭も良い。
そして ついに完成した 月のウサギ王国にも
ちゃっかりドラメンバーに入り、するっと潜入するのだった。
あと これまで わさドラ映画のBL描写に 鍛えられたせいか、
今まで 見えなかった 何かが見えてきたっぽい。
おいおいおい、出木杉くんが可愛い…?
意識した途端 かわいく見えるアレに近いのだった。
ふふ…ドラえもんのおかげで BLのなんたるかが
分かってきたような気がするよ。(照れくさそうな顔で)
↑ あっ いっすよ!(震え声)
そして月にいたのは ウサギじゃなくて うさ耳ショタだった…!
どうやら今作も、のび太くんより やばい思想を お持ちの
腐女子スタッフが入り込んでるらしい。
(何を食べれば こんなこと思いつくんだ。)と 考えてるうちに
実は ルカくんは エスパルという 11人しかいない種族。
そして みんなで 故郷のカグヤ星から逃げてきて
月に隠れ住んでいるということが判明。
↑ ルカくんなんて 呼んでスンマセン、ルカさん。(土下座しながら)
このエスパルという種族、 エーテルという エネルギーを操り、
いろいろなことが出来る上、年をとらないのだ。
うん、皆さんの言いたいことは 分かる。 分かるから、
ルカさんのことは あとで 心が落ち着いてから語らせてくれ。
ルカさんたち エスパルは その力で破壊兵器の一部にされたが
ルカさんたちを生み出した 親とも言える博士夫婦に逃がしてもらう。
↑ なんで 自分んちの近くの星を撃つんすかね…
デモンストレーションで カグヤ星における月を撃ってみたところ
その破片が降り注ぎ カグヤ星 壊滅。 間抜けすぎる。
そして 星が滅びかけて 1000年経った今も、カグヤ星復活のために
エスパルたちを探し続けているらしい。
この 人間のエゴが 人類を滅ぼすという警鐘が
実に F先生っぽくて ベネ。(良し)
↑ いえ、そんなことなかったです。(陽動)
だが、ついに ルカくん達は カグヤ星を1000年治める
帝、ディアボロに 見つかり 囚われてしまう。
ついでに かつてのカグヤ星に クリソツという
我らが 地球まで見つかってしまい
次の アパート感覚で 移住を 勝手に決められちゃったのだった。
↑ かわいい。
エスパルの能力を封じられ、次々 囚われるエスパル仲間。
ルカさんは 身体を張って、のび太くん達を逃がすのでした。
そして ルカさんたちを
カグヤ星まで 助けに行きますよというのが 今作の お話。
僕が、まず今作で ビックリしたのは
過去作の オマージュの多さだ
↑ ゴダートさん、好き。(直球)
のび太くん達の味方になってくれる ゴダートさんは
兜をかぶってる時点で 「竜の騎士」の バンホーさんっぽいし、
敵の大将、ディアボロの正体や、人間の扱いなどは
ポセイドンや ナポギストラーを 彷彿させる。
月のウサギ王国は 「雲の王国」の天国作りのような
ワクワク感を 思い出したし、
最後に 異説の世界(ひみつ道具で作った世界)から
ムービットたちが 現実に侵食してくるのは
「創生日記」の 昆虫人間めいたものも感じた。
予言が決め手になるのは 「大魔境」っぽさも ありますね。
↑ ムービットたちが 好戦的すぎて やはりやばい!
↑ あっ 神だ。(五体投地)
F先生没後、数多の ドラ映画が生み出されたが
Fイズムが 最も 色濃く出てるのは 今作だと思う。
環境問題、戦争、技術革新による悪影響、様々な問題を
ドラえもんの フィルターを通して 子供たちに分かりやすく教えてくれた先生。
最後の 敵への ドラ説教は 思わず F先生に諭されたようで
「そうだよ。(嗚咽)」と 唸ってしまった。
↑ 八鍬ドラの説教、最高っす…。
マジで 今も ふんぞり返って 戦争仕掛けてる
馬鹿共に 聞かせて やりてぇわ。
夢のある道具も ああいう奴らのせいで
ひどい使われ方 するんやろうな。
そして 想像力=異説という
オチとして落とし込むのに完璧すぎる着地点。
まずは子供に分かりやすく、さらに 大人にも 等しく 心に響く
F先生の目指した 素晴らしいストーリーでしたよ。
総評です!
わさドラ最高地点!
僕の 全ドラ映画 トップ5に入った 名作ですねぇ!
まさに F先生が 描いたような ドラえもんでした。
だが ひとつだけ イレギュラーが 存在するんだ。
↑ やっぱり のび太くん狙いじゃないか!(確信)
そう、ルカさんだ。
またスゲェのが来たな…(小声)
銀髪うさ耳スパッツ合法ショタという
カルマの限りを尽くした 容赦のないキャラデザ。
今作の 腐女子スタッフは
22世紀から来たのかな?(新・未来の国からはるばると)
そう感じざるを得ない先取りっぷりだよ。
というか 「新日本誕生」のククルくんといい
八鍬さんが ドラえもんを私物化してんじゃないかってまである。 いい意味で。
↑ 天然な あざとさが しずちゃんの戦闘力を超えたぁ!?
そして 相変わらず メインヒロインであるはずの
しずかちゃんが ゲストショタの 可愛さに 存在を喰われている。
ドラえもん離れしたルックスのせいで
脳が 自動的に ルカさんを 目で追う異常事態が起きたのだった。
恒例の乗り物組み分けでも のび太くんと ルカさんが コンビ確定など
相変わらず 腐女子スタッフさんの 八百長にも 余念がない。
↑ これもうプロポーズだろ…(戦慄)
よし、のび太くん お前 月面に残れ。(白目)
こんなの見せられちゃ、僕も F先生も
「知らないっ こんなの知らないっ!」と 痙攣するしかなかった
F先生、ドラえもんは どんどん未来へ進んでますよ…。(遠い目)
本日は ここまで! お時間いただきありがとうございました!
↑ 劇場版ジャイアン、涙がでるほど好き。
劇場版ジャイアンに抱かれたい。
ジャイ×アルも 今作は見逃せませんよ!
ジャイアンレベルの歌声を持つアル。
漫画版だと ジャイアンは 自分で歌ってる分には平気だが
自分の歌声を 客観的に聴くと 気絶していたが
今作は アルの歌声を聞いても 全然大丈夫だった。
↑ 漫画ドラの 日本刀のような鋭いツッコミ 死ぬほど好き。
『今日のMilF』
ルナさん。
ルカさんの 姉貴で かぐや姫本人。
1000歳超えの とんでもMILFだ!
↑ おねぇさん歴1000年って もう武術の域ですよ。
この赤ちゃんが 1000年間ずっと 赤ちゃんなのかと
思うと 羨ましくて しょうがなかとです。