単刀直入に言います。 今作は駄作だ。(出オチ)
今回レビューする『スパイキッズ3』で 『1』から楽しませてもらった
スパイキッズシリーズは 大団円を迎えます。
『1』が 最高に 夢と希望で 膨らんだ風船と表現するなら、
『2』は 前作から 何かを捨てて一回り 萎んだ風船のような印象だった。
今作、『3』に至っては 現実を知った真性包茎のような萎みっぷりとなっている。
この映画に登場する様々なファクターが、スパイキッズの大団円を
うだつの上がらない二次会の 様相で 観せてくるのだが、
この映画を良くする攻略法を見つけた。
今作を3回以上観ることです。(焦点の合わない目)
うまく言えないけど だんだん良くなってくる。気がする。
4回目を見たら良作に見えるかもよ! 『スパイキッズ3』レビューです!
『スパイキッズ3-D ゲームオーバー』 (2003年)
ついにきたスパイキッズシリーズ最終章!
今作は何と 3D機能搭載の 視聴者体験型の
意欲作となっているぞ! 泣いても笑っても
今作で ジュニ&カルメンは 卒業だ!
ロドリゲスプレゼンツ、スパイキッズの もっさりした卒業式を目撃せよ!
軽くあらすじ!
↑ ジュニも 大人の顔に出来上がってきましたね…。
前回、スパイ組織「OSS」に 辞表を叩きつけたジュニ。
彼は スパイを辞めて 私立探偵となっていた!
報酬は 一律500円。 今日も ウォータースライダーの遊園地が
今は なぜ閉園しているのかという謎を 解決したところだった。 (A:秋だから)
そんなジュニは、今はとにかく金が要る状況でした。
喉から手が出るほど欲しい 最新のバーチャルゲーム『ゲームオーバー』が
発売一歩手前だったからだ。 しかしここで 重大事件発生!
姉貴のカルメンが 大ピンチ!ということで
ジュニは 行きたくもないOSSに 呼び出されるのでした。
↑(知ら)ないです。 アッ、ナイ…。
実は、この『ゲームオーバー』は 今作で 初悪役のスタローンが
世界中の子供を洗脳するために作ったクソゲーだった!
…で、洗脳してどうするんだ!?と 画面にツッコむも
結局 洗脳して 何をしたいのかは 最後まで言及されなかった。
この映画、最後まで説明不足が目立つので 気にしないように。(経験者)
↑見損なったぞ! スタローン! 初悪役らしいですよ。
問題は、このゲーム内に潜むスタローンを 成敗しようと ゲームに入り込んだ
カルメンが 逆に捕まってしまったことだ。
『ゲームオーバー』は 意識をゲームに飛び込ませるという
スタローンに作れるわけないだろ!と叫びたくなる 超未来ゲームです。
↑ 浮かせる必要ない…なくない?
つまりカルメンの意識だけがゲームに 捕らえられて
身体は 無意味に 現実で フワフワ浮かされてる状態だ。
ゲームは レベル1~5まで 分かれていて スタローンはレベル5に いるらしい。
しかも絶対勝てないようになってるという。(クソゲー)
スタローンだから多少はね?
なので レベル4で 捕まったカルメンを救出し
ゲームシステムをシャットダウンして 任務完了という手筈だ。
ねぇ、どうやってシャットダウンするのぉ?(素朴な疑問)
↑ どうやってシャットダウンするかは聞かされないジュニ。
素人の視聴者が観ても なんかプロっぽくねぇなぁ。
と感じてしまう スパイ共だったが ついにジュニ、任務開始!
↑ザックリした説明すぎて 逆に気持ちよくなってきた。
いよいよスタローンの作ったゲームに
飛び込むジュニ! カルメンは無事なのか?
そして子供たちを洗脳して スタローンは
何をしたいのか? 答えはロドリゲスの頭の中だ!
スパイキッズ最恐の 暗黒作品から目を離すな!
感想です!
ウンチすぎて 逆に カレー味になったような映画…
なんですかね?(丸投げ)
あー…、まず今作の 嫌なところから 書いちゃおうか!
僕は嫌いな物から食べるタイプなんだ!(報告)
↑ダッシュで 右に逃げるジュニ。
なんだこの クソCG!?
まるで90年代前半の NHKの教材ビデオみたいだぁ…。
ちなみに 今作と同じ年にやった映画が『王の帰還』なので
↑のCGの罪深さが分かっていただけると思う。
そして ジュニも初見なハズなのに「ぴょんぴょんガエルだ!」と
皆さんご存知!みたいなトーンで 視聴者に訴えてくるので
ぴょんぴょんガエルってなんだッ!?
と 初めて観た時 僕の脳が読み込みエラーを 起こしたのだった。
他にも「トンガリトーイ」とか いや、初耳ですねぇ…と返すしかない
クリーチャーも出てくるので チェックしてみてくれ。
↑スタローンのゲームじゃ 常識。
↑これ、トンガリ・トーイ。 大群以外の情報がない。
それから、 ジュニの相棒の カルメンの救出が
映画の後半の真ん中あたりなので バディ感をまるで
感じないのが辛いよね。
↑カルメンの おっぱいの成長 ねぇ感じちゃう!
カルメンの おっぱい すっげぇデカくなってる…
ハッキリわかんだね。 バディ感なかったけど許す!(前言撤回)
しかし、一つだけ絶対に許せないところがあった。
スパイ・アイテムを一つも使わないところだ。
この映画の名前なんでしたっけ?
スパイが スパイアイテム使わなきゃ もう終わりだろうが!
正直 主人公がジュニじゃなくても 成立しちゃうのが
個人的には 最悪だこの映画となってしまった。
じゃぁ、トレホさんが主役の 『スパイ・おじさん』でもいいよなぁ!?
↑トレホさん 空手家だったんだ…。 このぎこちない笑顔が最高!
この『ゲーム・オーバー』には 現実から一人 お助けキャラを呼べる機能がある。
もちろんトレホさん一択だよね?(ギン目) 何度も生と死と死を
くぐりぬけた経験値。 スパイアイテムのプロフェッショナル。
しかも相手は スタローンだ。 これに対抗するには もうマチェーテしか…
↑なんで?(殺意)
そうそう、こういう時こそグランパを… って、おーい!!(ノリツッコミ)
なんでこう 今作は 僕の期待の斜め下を通過していくんだ。
『2』で たいして触れられなかったグランパを なぜ掘り下げんのか分からん。
↑…ッ!(息をのむ音) 宣戦布告とみなすッ!!
じゃぁ、そろそろ今作の カレー味なところも話しますかね。
やっぱスタローンじゃない?(投げやり)
↑今作は 『大脱出』の前日譚だった…?
プレステ5すら ピコピコと呼んでそうなスタローンに
天才ゲームメイカーという役を任せたのが まず間違いなのだが
スタローンなりに 新たな演技の開拓をしてるのが素晴らしい。
↑左から ハゲ茶瓶スタローン、ヒッピー賢者スタローン、タカ派スタローン。
選べるスタローン3色。
今作のスタローンは 長いサイバー牢獄暮らしのせいで
正気を保つために 3つの人格を作っている。
アレ!? 演じ分け出来てる!と嬉しくなるぐらい
3人のキャラが クッキリ分かれているのだ。 特に真ん中が好き。
↑ ヒッピースタローンの ポーズが いちいち可愛い。
スタローンの 俳優人生の 暗黒時代(ダークエイジ)の中で
もっとも暗黒の 2000年代前半での 今作の出演だが
世界は 夜明け前が最も暗い。
この後、『ロッキーファイナル』や『エクスペンダブルズ』を生み出すのを
考えると、 こんなしょうもない映画でも
「ピコピコでボコボコにしてやる!!(いさおボイス)」
と言いたげに 一つの作品に全力で取り組むスタローンの演技の熱を感じてしまう。
↑ マリオみたいに 爽快にコインを取れるようにしてホラ。
だが、悲しいなぁ。 天才ゲームメイカー・スタローンの熱意にCGがついてこない。
ぴょんぴょんガエルから、逃げながら のそのそとコインを
集めるとか スタローンが考えそうなクソゲーなのが さらに悲しい。
3回ぐらい観てると、もうすこしストーリーが…とか
CGが…とか 改善点が 数えきれないくらいでてくるから
勝手に面白くなってくるんだと思うよ。(自信なし)
↑超巨大スタローンロボとか出るのに 全く心が動かないのが不思議。
総評です! ※ネタバレあります!
美味しくない酒を ちびちび飲んでたら
楽しくなってきたって感じの作品です。
まぁ大団円らしく かつての敵や仲間が
集まってくるのは すごい良かったです。
↑トレホさん、親戚のおじさん役 もっとやって♡
↑やっぱ原点が最高なんやなって…。
↑ブシェミくんも 来てくれたぞ!
でもなんなんだろう。 ものすごい作業感というか
お前は出たな! よし次!という ロドリゲスの声が聞こえる気がする。
あの爆発力がウリだったスパイキッズの大団円。
卒業と言うよりは 終活のように 淡々と終わっていく。
しかも 最後は いつのまにか改心したスタローンが
今作の主役の ジュニ&カルメンを差し置いて 一本締めを決める始末。
↑お疲れっしたぁ~! って 違うだろ!!(ノリツッコミ)
あまりのことに なぜこうなったのか 脳が受け入れることを拒否するという
異常事態が起きたので 3回ぐらい巻き戻して理解ました。
まるでスタローンの顔色を窺って作ったようなオチなので
この駄作の全責任は ロドリゲスにある。 以上。
とにかくジュニ&カルメンは
スパイキッズシリーズ、お疲れさまでした!
続編あるのか…(呆れ)
本日はここまでです! お時間いただきありがとうございました!
『今日のMILF』
前作の敵の奥さん。
MILFにツインテールは 悪手なんだが
この人、似合っててすげぇなぁって思った。
どうしようもない悪党の夫を 尻に敷いてるもイイね!