秋田市のスーパーにクマが立てこもったことがニュースになりました。
記事によると、先月末には北海道猟友会が「クマ駆除要請の拒否を認める通知を」
71の支部に出したことも報じられました。
2018年の砂川市のハンターが発砲した際の危険性を理由に猟銃所持免許を取り消された札幌高裁判決
を受けたものでしたが、このときも「クマの駆除」に関する論争が起きました(上記ニュース引用)。
また、クマだけでなくイノシシやアライグマなどの被害も多いようです。
まあ内容的には賛否両論なのでしょうが、
クマの駆除のニュースがあると、「人間の都合で殺すな」「山に返すべき」「かわいそう」
などの意見が必ずでるそうです。
私が生まれたころには、都内ではまだ野犬狩りをやっていました。
そのころにも野犬狩りを問題にするニュースがありましたが、
徐々に飼い主のモラルの向上や部屋で飼う小型犬に人気が出たため
その後はすっかりなくなりました。
毛呂山議会でも多くといっても1議会で1~2件程度ですが、
請願書や陳情書が議長あてに届きます。
特に請願書に関しては、委員会付託をうけて慎重審議をして、
採決をしていきます。
請願権は国民に与えられた権利なので、出来る限り尊重したいと
思いますが、クマなどの野生動物に関して、
どのような立場の請願書を提出されるのか考えさせられる
ことが多くなりました。
一般質問などで、「クマは駆除すべき」と行政に質問した後に、
「クマを保護する」請願書などが出た場合に、
実際に反対することができるのでしょうか?
議会は公開で行われますが、マスコミのような広報宣伝力はありませんが、
議事録は公文書として残りますので、自らの意見で
縛られることになりかねません。
また、議決したことは行政のみならず住民との約束(契約)に
なりますので、簡単に変更することもできません。
今回のような人の命に係わることでも、賛否は大きく分かれることになるでしょう。
採択された請願については、町長に請願書を送付し、関係機関に意見書や要望書を
提出して、要望の実現や解決を議会が図る責任がありますので、
とても重いものだけに、ひとつの見かたにとらわれるのではなく、
さまざまな意見も同時に採り入れて判断しなければとつねに考えています。