2024年6月4日に札幌すすきの首切断事件の母親の初公判があり、

「娘の奴隷」であったとの証言が話題になりました。

 
事件の内容は集英社オンラインの記事で確認していただければと思います。

 

 

最初の予測では、愛娘が性的暴行を受けたことに対する怒りが、

この事件を起こしたと思われていましたが、

真相はどうも違うみたいです。

 

1960年代は学生運動

 

1970年代は暴走族などの問題が、

 

家庭環境によるものだという問題意識があありました。

 

アダルトチルドレンなどが、その原因と考えられていました。

 

今は、どちらかというと貧困が問題で、貧困は奨学金や給食費無償化などで、

解決できると考えられるようになりました。

 

また、ADHDやアスペルガーなどの個人のパーソナリティーという

先天性が原因と考えられるので、努力して直すことは不可能という

考えが主流になっています。

 

犯人の父親は精神科医だということなので、先天的な問題だと

判断したのかもしれません。

 

昭和の時代には、近所に世話人みたいな方がいて、

少し変わった子がいても将来は大物になる

とか言って、怒る親を注意していたような気がします。

 

子どもは、親が半分育てて、のこり半分は社会が育てる。

という考え方でしたが、

 

戦後は、その社会の部分が学校になっていました。

義務教育性善説ですね。

 

でも、義務教育は農業社会から工業社会に適した

人間を15歳までに育てるという

強制教育であることも間違いありません。

 

工業社会では、規格大量生産が最適要因となります。

大量に造るには低コストの方が都合が良いので、

利口な労働者は賃金交渉をしません。

 

人間関係は交渉力の上手さによって生まれます。

 

なので、優秀な親は子どもを医者や東大に入れるのではなく、

交渉力の強い人間に育てます。

 

多分、犯人の親は犯人の問題を先天的なものと捉え、

修正が聞かないと考え交渉をさせずに、与え続けたのだと思います。

 

そうすると要求はエスカレートしていきます。

 

カスハラが問題視されている現在ですが、

要求が必ず通ると思い込んでいる人の

交渉力の弱さが原因なんだと思います。

 

家族は人間関係の基礎となります。

お小遣いで喧嘩になっている夫婦は、

夫婦カウンセラーの立場からすると、

 

機能している優良な家と言えるのです。