2024年のゴールデンウイークで、閑散で困っているはずの

志摩スペイン村が混雑していることが話題になりました。

 

 

解説記事を書いている中島恵明治大学兼任講師は、以前私のパートナー(結婚している

訳ではありません)で、ブログの取材を私がしてそれを記事にしてくれていました。

 

 

 

この記事の取材は2022年8月に私が会社を退職したすぐ後に行ったものです。

まだ、このころは政治家になろうとは思っていませんでした。

 

 

 

2023年に周防サンゴというVチューバ―で人気が爆発しましたが、

実際には、それ以前に徐々に人気は出ていました。

 

もともとクオリティが高いテーマパークでしたが、入場者数の割には

維持管理コストが高いので、広告宣伝費にお金が掛けられないため、

集客に苦労していました。

 

 

まず、エントランスからして素晴らしいです。

 

 

景色は絶景ですね。

 

このような感じは、地価の高いUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)や

TDR(東京ディズニーランド)には出せません。

 

強みです!!

 

 

 

アトラクションもかなり充実していて、ピレネーはUSJのフライングダイナソーに匹敵します。

 

 

食事やショー・パレードも充実しています。

 

特にパエリアは最高に美味しかったです。

 

志摩スぺイン村は名古屋に近いですが、商圏の範囲では

 

TDR・USJ・ナガシマスパランド・ジブリ・レゴランドなど

が選択肢として上がります。

 

10年ほど前は、TDR・USJともに6,400円でした。

 

多分その時に志摩スペイン村は4,900円でしたので、

価格差が1,500円しかありませんでした。

 

しかし、TDRやUSJが2024年に最高10,900円にまで値上げしたのに対して、

 

スペイン村は5,700円なので、5,200円という割安感が

今回の人気爆発の理由です。

 

テーマパークでの価格帯は

 

トップクラス(ハイリスク・ハイリターン)

 

USJ・TDRの約10,000円

 

チャレンジクラス(ミドルリスク・ミドルリターン)

 

ハウステンボス・富士Qハイランド・よみうりランド・ナガシマスパ

 

の6,500円から7,500円

 

エコノミークラス(ローリスク・ミドルリターン)

 

志摩スペイン村・グリーンランド・ピューロランド・レオマワールド

西武園ゆうえんち・相模湖リゾート・東武動物公園・枚方パーク

 

などの4,500円から6,000円

 

と別れていますが、どのテーマパークもレベルが高いので、

満足度は価格以上にあります。

 

このように、価格帯によって満足度が変わらないことを

無差別曲線が均等に開いているので、顧客の選択肢が

増えます。

このようなことをパレート最適化といいます。

 

2010年頃のTDRの価格帯は、値段の割には満足度が高い

ローリスク・ハイリターン状態にありました。

ただ、値段を上げなかったことが、他のテーマパークの価格も

値上げできず、TDRは独占企業状態となって新規参入の機会が

なくなってしまいます。

 

なので、2000年代に大型テーマパークが倒産の危機にいたりました。

USJですら倒産寸前でした。

 

円安のなかで、マクドナルドなどの外食産業は大打撃を受けています。

 

牛丼・回転すし・ハンバーガーは、価格競争が激しいジャンルです。

 

しかし、少し前までテーマパークの入場料を10,000円にまで値上げすることは、

不可能と言われていました。(USJを立てなおした森岡毅氏は除く)

 

2014年に6,400円のTDRの入場料が2024年に10,900円(+70%)を達成したので、

同じくらい知名度のあるマクドナルドは、

2014年のビックマックの値段が322円なので、1.7倍の544円(現在480円)まで

値上げできると、他の飲食業にも競争力が出て市場全体が活性化すると考えています。